出版社内容情報
姿を消した「風鳥」の跡を追って故郷に帰った主人公が知ったことは? 忘れかけた時と場所がいま我々に語りかける。連作短篇集
内容説明
こんどの旅は少々目的が違っていた。「鎌」を買いにきたのである。草を刈るあの「鎌」だ。(「月潟鎌を買いにいく旅」)。風鳥が姿を消したと、新潟の三郎叔父から連絡をうけた時、勉は電話口で笑っていった。(「風鳥」)。「あれだん、そこに森や林が沈んでるのかも知らん」平吉は立ち止まった。「どこに?サバンナの下に?」―。(「魚津埋没林」)。異色の小説世界。
姿を消した「風鳥」の跡を追って故郷に帰った主人公が知ったことは? 忘れかけた時と場所がいま我々に語りかける。連作短篇集
こんどの旅は少々目的が違っていた。「鎌」を買いにきたのである。草を刈るあの「鎌」だ。(「月潟鎌を買いにいく旅」)。風鳥が姿を消したと、新潟の三郎叔父から連絡をうけた時、勉は電話口で笑っていった。(「風鳥」)。「あれだん、そこに森や林が沈んでるのかも知らん」平吉は立ち止まった。「どこに?サバンナの下に?」―。(「魚津埋没林」)。異色の小説世界。