出版社内容情報
隣人が悪名高いマフィアのボスとも知らず超高級別荘地に妻と越してきたハイソサエティ人士。が、やがて奇妙な交遊とそして事件が
内容説明
マフィアのドンたる隣人フランク・ベラローサは、人にものを頼んで「ノー」と言われたことのない男だ。が、ジョン・サッターは何度も「ノー」と言う。「ノー」と言いつつ、相手に魅かれている。「ノー」と言いながら、変わってゆく。そう、これは滅びゆく階層に属するわれらが中年の主人公の、“内的冒険”の物語でもあるのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白のヒメ
42
この小説が、グレートギャッツビーとゴッドファーザーが合わさったとは良くも言ったもので、まさしく二つの物語を合わせたような豪華絢爛さに感嘆した。そして、どんなに環境が違えど立場が違えど、家族を夫婦を男女を破滅に追い込むものは、結局同じエレメントだったりするのだと、しみじみ思い入ったり。決してハッピーエンドではないのだけれど、読後にニヤリと笑ってしまうのは、文面に溢れる作者のエスプリのせいか。「カピッシ?」「カピスコ」・・・しばらくは、このイタリア語の会話が頭から離れなそうだ。2015/01/30
tai65
3
星5つ2018/09/21
わたろう
0
ネルソン・デミルは2冊目の読了になりますが、前に読んだ「誓約」とは違った魅力がありました。ウィットに富んだ言い回しにニヤッとすることも幾度か。最初から最後まで同じテンションで読めました。2018/01/13