出版社内容情報
元詩人志望の戦闘機乗り降旗には特高に殺された恋人がいた。昭和十七年、中部太平洋を鮮血に染めたミッドウェイ戦。異色叙事詩!
内容説明
昭和初頭、太平洋に暗い戦雲迫る頃、日米二人の青年はそれぞれの蹉跌を経て、自らの国家の命運を担い空の戦士となる。二人の男には、ともに想い寄せる女神にも似た美しい乙女がいた。戦争を憎みつつ歴史の巨大な力に翻弄される非情の青春、引裂かれた愛。そして昭和17年、中部太平洋で空の覇権を賭した大海戦が開幕。これは、散華した若者たちにむける雄渾な鎮魂叙事詩である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やまさん
8
戦争へと突き進む時局に押され、憧れの女性への思慕も個人の夢も捨て、戦闘機乗りに身を投じた日米の若者を通して描いたミッドウェイ戦記。太平洋戦争のターニングポイントになったミッドウェイにおける日本軍のお粗末なご都合主義な戦略と柔軟さの無い戦術。アメリカの工業力の前には勝敗は見えていたにしても若者を犠牲にした「天皇陛下のために」という恐ろしいまでの洗脳。世界が混迷する現代だからこそ読んでみる1冊かな!戦争と共にロバート、降旗、大山と通り過ぎた三人の男がいた中川寛子が不憫でなりません。2026/07/24




