妊娠カレンダー

妊娠カレンダー

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20X13cm
  • 商品コード 9784163124209
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

姉の妊娠を知ったその日から、妹がひそかに始めたある作業とは。フェミニズムと母性とが衝突する中で、生の根源を問う女流問題作

内容説明

姉の妊娠を知った日に、妹の抱いたある“秘め事”―ひんやりとなまめく感性の空間。芥川賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アンジー

36
1991年第104回芥川章受賞作品。小川さんの本は読後に余韻が残るが「で、何が言いたかった…?」とモヤモヤする。結論よりも叙情的な文章を楽しむ本なのかな?小川さん初心者なので良くわかりません!読んでいると日常の隙間に開いた異世界に入り込んだ気分になる。今まで考えたことのなかった物の細かい描写にびっくりする。本作は3つの短編集。表題作「妊娠カレンダー」は姉の妊娠を喜ぶというより、生物の観察日記のようだった。赤ちゃんいるのにポストハーベスト農薬のかかっているだろう実でジャム作って食べさせたらいかんだろう。怖い2026/06/16

Heart place

17
小川洋子さん2作目(*^^*)3編の短編集。静かに優しく怖すぎました。『妊娠カレンダー』人間の嫉妬は悲しくて醜くて怖い。妹が作ったジャムを食べた姉はどんな赤ちゃんを産んだのかな。。。切なくて辛かった。『ドミトリイ』天井の染みが血ではなく蜂蜜で良かった。(^-^;『夕暮れの給食室と雨のプール』ストーリーが難しかったけど綺麗なイメージです。小川さんの作品は深くゆっくり引き込まれていく素敵な作品ですね。(*´ω`*)2015/03/22

まみ

16
難産になることよりも陣痛の痛みよりも怖いのが「自分の赤ん坊に出合うこと」だという気持ちはすごくよくわかるな。妊娠中の女ってまるで人が違ったようになる・・・それを目の当たりにした妹は姉を悪魔憑きのように捉えたのかしら。妊娠につきまとうそこはかとない恐怖のみを取り出して描いたような作品だった(表題作)。あと「ドミトリィ」に出てくる数学好きの失踪した青年が好き。恋しそう。2011/03/08

ゼニガメ

13
【家族週間】小川さんの作品は線の粗密で濃淡を付けたモノクロのイメージ。物静かで暗くて底知れぬものが眠っている。表題になっている「妊娠カレンダー」姉の胎児と共に妹の中で育っていく狂気。妊婦である姉ですらも、妊娠を喜ぶ気配はなく、陰鬱としている。2015/06/24

ヨシ

12
不穏で気持ちが悪い。表題作は芥川賞受賞。姉の妊娠から出産までを妹目線で記録した話と見せかけ、妹の狂気を育む過程を記録した話でもある。有害なアメリカ産のグレープフルーツを、姉に食べさせていく妹の怖いこと。グロテスクなホラーで共感できない。芥川賞受賞作はいつも謎です。2021/12/29

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