跳躍台

跳躍台

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784163120904
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

死にたがる画家と彼との心中に憧れる女、二人を見つめる<私>の不思議な関係を描いた表題作他、選び抜かれた言葉が綴る八つの短篇

内容説明

死に魅入られた50代の画家、彼とともに死にたいと思っている20代の女性、2人の身辺を気づかう語り手の「僕」、3人3様の微細な心の動きが、会話を多用する簡潔な文体のなかに掬いとわれてゆく。彼女との邂逅が死への跳躍台だったのかもしれない…時の流れの中で生と死を見つめる清冽な筆が紡ぎ出す8つの短篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

23
☆☆☆★ 小川国夫の文章は行間が多いので、じっくりと考えながら読む。結核の恋人との一夜、そしてその後もう会えず、火葬後、遺骨の一部を隠し渡してもらう切ない短篇「肋骨」は秀逸。2020/07/07

rabbitrun

3
現実と創作の間を漂うような淡い文章がいかにも著者らしい。著者の分身と思われる主人公は自分の弱さを曝け出しながら、その弱さで周囲の人を惹きつけている。著者(クリスチャン)の姿はイエス・キリストのようでもあり、太宰治のようでもある。2022/12/06

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