出版社内容情報
学生時代に親友だった三人の男たちは昭和19年7月、近江海軍航空隊の入隊通知を受けた。生と死のはざまを生きる戦時下の青春群像
内容説明
昭和19年。日々の暮らしの連なりの中に、絶えず死が垣間見えていた時節。学生時代の親友3人が私情も純愛も絶って海軍に入り、苛烈な訓練に耐えつつ友情を深め、成長を遂げてゆく。そして彼らは、それぞれの信念に殉じて破滅の終局へと突入し、逞しく生き抜こうとした。戦争下の青春のありようを人々の息遣いとともに鏤骨の筆で生き生きと甦らせ、時代の風圧と青年の鋭気のせめぎ合いを爽やかに描破した入魂の力作。