出版社内容情報
あの夏、少年をつつんだ恐怖の体験、また大人の男と女のしがらみのうとましさ。──今も心に翳を落すあの日あの頃の九つの出来事
内容説明
あの夏、少年を襲った恐しい出来事…。若者が初めて知った男と女のしがらみ、そのうとましさ…。心の奥にかくされていたあの日あの時のことをいまに甦らせて人の世の真実にふれる9つの作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美雀(みすず)
30
決して明るくはないけれど、暗い気持ちになるかもしれないけど、9つのお話はどれも良かったです。短編小説も余韻が長く続きます。宮本作品は長編も良いですが、短編小説も素晴らしいと思います。2014/03/05
さくら
2
大阪を舞台に野良犬に囲まれた夏の日の恐怖・混血の美少女転校生をめぐる争い、アル中の母との古いアパートでの暮らし等9編の短編・・内容が重く、でも、心にも重いと感じる作品。短編ならではの読後の余韻で十分考えさせられる。 2006/02/20
明星ことこ
1
「流転の海」関連短編集のような趣きに満足2025/06/16