ミザリー

ミザリー

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  • サイズ B6判/ページ数 486p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784163115900
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

半身不随の大衆作家の世話をする看護婦、彼の大ファンだが熱愛こうじて作家を監禁し、自分だけのために小説を書かせようとする!

内容説明

雪の山道のスリップ事故で、半身不随になった流行作家ポール・シェルダン、気がついてみると「ナンバーワンの愛読者」と称する、元看護婦の狂的ファンの家で2人きり。監禁状態のなかで、自分ひとりのために新作を書けと脅迫される…。密室の異常心理恐怖のサイコ・スリラー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Zann@ざんちモブ子

31
随分前に映画を見たことがあり、今回原作で久しぶりのスティーブン・キングでした。アニーはやはり映画のアニーとかぶってしまいますねぇ。それほどピッタリすぎるのかも知れません(笑)小説家が、愛読者であり異常者であるアニーに、終止符を打ったシリーズの続きを書くよう監禁されるサスペンスなんですが、監禁シーンのグロテクスさに加え、なぜか嗅覚が刺激される文章。『ホコリ』『アニーの体臭』『食べ物の腐敗臭』『自分(ポール)の体臭』………。自分自身が監禁されているかの様でした: ((одо;)))2015/11/04

らー

23
ファン心理の真の怖さを思い出すのが、ジョンレノン殺害。訳者のあとがきを読んでさらに恐怖が…。キング自身の物語でもあったんですね。映画ももちろん怖かったけど、小説はまた映像以上でした。なのに、所々にユーモアをちりばめ、そのユーモアの中に追い詰められて、また逃げられない怖さがある。キング氏は最高のストーリーテラーだと思います。2015/05/04

テツ

19
誰もがストーリーをうっすらと知っているであろうキングの代表作。ファンに監禁され作品の続きを書くことを強要される小説家のお話。アニーの拗らせた作品への想いから生まれた異常な熱意と愛情、そして暴力に晒されるポールの姿を500頁近くに渡って描写するだけなのだけれど、真相怖い(そして痛い) 超常現象など何一つ起きないけれど、狂った人間に自分の生命や尊厳を自由に弄ばれるというシチュエーションは何よりも恐ろしい。読後は雪の夜の運転は絶対に控えようというきもちが強くなる笑2022/08/24

みゆき

14
狂った人間ほど怖いものはないと認識させてくれる作品。映画も怖かったけど、それと比較にならない恐ろしさ。映像化不可能というシーンが幾つかあって、ポールと一緒に失神しそうになった。ああ、痛い!アニーが法の網を潜り抜けられたのは警察が無能だから?彼女の狡猾さ故か?藤枝梅安のような仕掛人がいたら、こんな悲劇は起こらなかったのにね。ポールがストックホルム症候群になりそうな心情が垣間見れて心配したが、アニーに踏みにじられた作家としてのプライドを取り戻し、闘いに勝ったのだ。この類の作品が苦手な方は絶対に読むべからず。2023/03/04

ぽてぽて

14
すごく有名なホラー映画の原作!怖いもの見たさで読みましたが、想像してたようなホラーとはちと違い。暗闇から迫る得体の知れない恐怖より、人間の心に潜む邪悪な部分、昔だからなのか、海外だからこそなのかありそうな事件でした。海外怖い怖い。芝刈り機や、斧、そして散弾銃。いくら一戸建ての敷地が広いからって凶器になりえるものが沢山ごくごく普通に、火災報知機がついてるかのようにある事実がまず怖かった。2015/10/15

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