出版社内容情報
蘇我赤兄を祖父にもつひめみこ山辺は大津皇子と結ばれ、皇后の地位を夢見るが──古代の奔放な恋模様と移ろい易い権力を描く九篇
内容説明
曽我赤兄を祖父にもつ、天智帝の皇女山辺は大津皇子と結ばれる。まさに皇后の座にいま一歩―。古代の朝廷に渦まく熾烈な権力争いと、奔放な恋の顛末を描き出した9篇の小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆー
1
何度目かの読了。大好きな永井路子さん。歴史への考察も深く、それでいて一人一人の人物が今現在生きているかのように生き生きとしている。素晴らしい歴史小説を読むと、自分自身の歴史への知識の貧弱さにがっかりして、好奇心を刺激され、同時代の別の小説を読みたくなる。 ★★★★☆2025/09/09
katka
0
永井路子さんのではなく……わたしは福田恆存の歴史ものの劇三部、その『有間皇子』から、蘇我赤兄のその後を扱ったものを点々と当たっていてその興味で開きました。だけでなく、最近、万葉集を読む機会が多くなっていてこの頃の人間関係がよく分からなくなっており、史書では足りないイメージを鮮やかに補ってくれます。永井さん作品も折々辿ってみたいと思います。2024/11/23
1131you
0
恋愛絡み多め。天上の虹の短絡的な感じとは違う但馬ちゃんが良い2022/03/22