出版社内容情報
女性検事の強姦・殺害事件を手がける同僚検事が、一転容疑者として起訴された。法曹界をめぐる黒い霧を暴く現職検事による話題作
内容説明
アメリカ中部の大都市、地方検事を選ぶ選挙戦のさなかに、美人検事補が全裸で殺されていた―。クリスティ的犯人さがしの妙味、検察出身の作者の経験を生かした圧巻の法廷場面、地方都市の政治・司法・警察の実態をまるごと捉えた、社会小説的な視点、なにをとっても第1級の傑作。驚異の世界的ベストセラー、シルヴァー・ダガー賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
7
30年以上昔の小説なのか、そうすると人権を取り巻く状況はアメリカより30年以上遅れているのが日本ってことになるんだねえ。推定無罪って日本じゃ全然理解されていないよね。映画も見たくなったなあ。2020/11/01
ヨッシー
0
上巻が終わっても、いまだに法廷シーンにならないとはどういうことですか(笑) まぁとにかく、非常に読みやすく面白いです。心情描写が上手いんですよね……特に奥さんの。下巻に入ります。2012/09/08
uchiyama
0
冒頭、お仕事小説としてカマシてく感じ、楽しみ、犯人知ってるけどな(←以前、人から聞いた)、と思っていたら、主人公が精神科医に赤裸々告白するあたりから、あれ?いや、こんな語り、要る?と。恋だの何だので人物に深みを(読者にもサービスを)、ということかもだけど、こんなんじゃ逆に浅い、というよりペラペラに薄くなっていく(ので興奮もしない)…。人物の破廉恥な行いが人でなしに見えないよう、その心理を語らせると、複雑なはずの内面が、語りの陳腐さで画一的になってしまう、という罠に、見事ハマってる感じ。下巻読まないかな…。2024/01/13
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