出版社内容情報
“失われたもの”を求めて尋ねさすらう、哀しくも滑稽な現代人の姿──都市生活者の乾いた関係を新しい感性で捉えた芥川賞受賞作
内容説明
失われた“われ”を求めて尋ねさすらう愛と哀しみの名篇。第99回芥川賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イタチ
3
生殖機能を突然失い、それと共に「我」を探し続ける主人公。奥深いです。死ぬまでに見つけられるんでしょうか。想像力豊かな文章と話の展開に引き込まれます。そして、後書きがこんなに面白い本は初めてでした。この作者は普段も小説の主人公を地でいってる気がします。2013/05/25
OMO
2
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:△2025/01/21
松宇正一
2
読了。実家のソファーにて。こんな読書の仕方もあるんだなぁ、と新鮮な気持ち。初読の電通社員の著者に新たな世界を見せつけられ、不思議な気持ち。文体や雰囲気は意外にも村上春樹に近く、新鮮な気持ち。逆単身赴任のこの身にはちょっとキツいテーマだなーと思いながら、ラストの奥付でこの本ともちろん芥川賞受賞が消費税前の1988年であることを知り、不思議な気持ち。☆四つ。2014/10/02
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