出版社内容情報
ニューオーリンズを舞台に、ニカラグアのコントラ支援資金をめぐり美貌の尼僧、葬儀屋、元警官が織りなす例の調子のあの手この手
内容説明
元尼僧、元宝石泥棒、元銀行強盗、元警官のちょっとしたワルたちが企むとんでもない犯罪。「グリッツ」以来のレナード・タッチ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
41
中米ニカラグア内戦を背景に、元宝石泥棒、元尼僧、元警官、元銀行強盗がチームを組んで、右派ゲリラから金の強奪を企むというお話し。ゲリラたちが集めた支援金を、主人公とその仲間たちがそれぞれの思惑で奪取せんとするのですが、中途半端なドタバタ劇という感が否めません。ゲリラチームの殺し屋を含め、悪党どもキャラクターは流石レナードであるものの、期待通りには動いてくれず残念…。セレブからニカラグアで尼僧に転じたヒロインがチャーミングなのは良いですね。結末は途中から予想がつくので、もう一捻り欲しいところではあります。2023/09/16
bapaksejahtera
2
異なる経歴の悪漢(主人公と仲間)がニカラグア軍閥の頭目からその不正な金を奪取し、ハンセン病病院を再建させるという話。 エレモア・レナード作としては会心の作とまでは言えない。2019/11/30
Tetchy
2
最初読んだ時はレナードにしてはストレートな設定だなぁと思った。ジャックが強盗団を結成すべく、ムショ仲間を仲間に引き入れ、大佐の金を強奪するという方向性が早くも見えたからだ。しかしやはりレナードはレナードである。一筋縄では参りません。この強奪計画が判明した106ページから誰が423ページの結末を予想できるでしょう?しかし、この作品、レナードの先の読めない展開が悪い側に出たという印象は拭えない。まるで皮が美味しいのに中身がスカスカの饅頭を食べているかのような印象が残った。やはりちょっと物足りないと思う。2009/10/29
ブル-ス
1
おれはもう生涯食うに困らねえだけの金は持ってんだよ- もし今度の火曜日に死ねりゃあな byカレン2022/10/10
501
1
状況描写が少なくセリフで物語を引っ張る。映画化への誘惑に駆られる者が後を絶たない理由が読むとよく分かる。