出版社内容情報
勇魚とは鯨の古名。滞日十余年の著者が、隻腕の鯨さしの青年甚助の野望を軸に、幕末に生きる日本人の西洋との出会いを骨太に描く畢生の冒険海外雄飛青春ロマン!
内容説明
紀州・太地は鯨取りの村である。将来の筆頭刃刺と目されながら較に片腕を奪われた失意の青年・甚助に、ある日ひとりの武士が声をかけた―。構想8年、若者の夢と野望を軸に西洋との出会いに揺れる幕末日本を描く傑作!世界8ヶ国同時刊行!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanlay
4
知り合いから薦められて読み始めました。凄い臨場感があり、物語にぐいぐいと引き込まれていきました。舞台が移り変わってもそのスピード感は失われなく、それ以上かも。これだけ読ませる作品なのにこれでもまだ上下巻の一冊に過ぎないとはビックリです。とにかくまたすぐにでも下巻を読みたくなりました。2013/09/19
ひらぱー
3
☆☆登場人物に多少ぶっ飛び感があるものの、中々読ませるストーリーはないすです。さあ下巻へ。2015/02/02
豚松
3
鯨を捕獲する場面は臨場感が溢れ、上下巻を一気に読んでしまいました。 作者の日本人感でしょうか、登場人物は一貫して、最後まで筋を通し、約束を守る存在として書かれています。美しい光景と素晴らしい生き様がうまく表現されて読後、大変清々しく感じました。個人的には、三郎のことをもっと詳しく書いて欲しかった。また、もっと報われて欲しかった。伊藤潤の「巨鯨の海」も違った意味でオススメです。2013/08/08
ナヌーク
3
訳書のくせに読みやすかった。2012/03/23
みねお
2
大学生の頃に一度読んだものを引っ張り出してきた。先日「おクジラさま」を読んで、同じ太地の鯨捕りの話があったなあと。。。著者はC・W・ニコルさん。外国人の彼には日本のクジラ漁そして幕末の激動の歴史はどう映ったのか。。。2017/10/13