出版社内容情報
江戸大川端の小さな旅館「かわせみ」の女主人るい、恋人の神林東吾とその親友・畝源三郎が活躍するおなじみのシリーズ、再開第一巻。十月七日よりNHKTV放映
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
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第五作目。この巻から文藝春秋のソフトカヴァー本に。連載の雑誌が変わって、登場人物やその設定などは持ち越されていますが、年齢はスタート時にほぼ戻り東吾さん25歳です。次男坊の気楽さで定廻り同心源三郎の捕物の手伝いをする日常がるいとの恋を絡めて語られます。岡っ引きは深川の蕎麦屋長寿庵の主、長助と飯倉の桶屋の仙五郎が活躍。東吾は月の半分は狸穴の方月館に代稽古に出掛ています。源三郎が野暮で女にもてないお話、「源三郎の恋」や、現代にも通じる問題を描いた「秋色佃島」に惹き付けられました。2017/08/12