出版社内容情報
勝麟太郎、7歳。
のちの勝海舟となる坊は、11代将軍家斉に気に入られ孫の初之丞の遊び相手として大奥で暮らしていた。
のちの将軍に仕えることが決まっていたため将来安泰かと思われていたが
初之丞の死により、出世の道が閉ざされ剣の道へと進む。
努力と才能により直心影流の免許皆伝も許されるほどの腕にまで成長したが
佐久間象山との出会いにより蘭学を学ぶ。彼の「剣術では大砲や軍艦に勝てない、夷の術を以て夷を制す」に共鳴したからだ。
その後、幕府に提出した海防意見書が幕臣の目に止まったことで幕府の軍艦・咸臨丸の艦長としてアメリカに行くまでとなった。
そんな幕末の変わり者と竜馬が、いよいよ邂逅するーー。