出版社内容情報
山野 一[ヤマノ ハジメ]
著・文・その他
内容説明
元・鬼畜漫画家の“やすお”が50歳を目前に授かった双子は、手術を要する難病にかかっていた。病院をたらい回しされた末に、ついに最先端医療と名医たちにめぐり合う。妻の“クチ子”は胎児の命を救うべく、最新レーザー手術に臨むが…。“ねこぢる”の死去後、再婚した山野一が双子生誕までのハラハラドキドキ100%の日々を克明に、かつ自虐と諧謔を交えて描く。
著者等紹介
山野一[ヤマノハジメ]
1961年生まれ。立教大学文学部卒。1983年、山野一名義で「ガロ」デビュー。『貧困魔境伝ヒヤパカ』、『混沌大陸パンゲア』、『四丁目の夕日』等異色の単行本を発刊。1990年、当時の伴侶であるねこぢるのデビュー後は、裏方として制作に参加。1998年、ねこぢる死去。以後、ねこぢるy名義で『ねこぢるyうどん』、『おばけアパート前編』等を執筆。2006年再婚、2008年双子出生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
35
元気な双子の娘ちゃんとお風呂に入るお父さん。「キミたち、生まれてくるまで本当に大変だったんだぞ…」と、出産までの道のりをご両親がおとぎ話のように語る内容なので、過酷な状況でも安心して読めてありがたかったです。描写に既視感があり、もしかして…?と思ったらねこぢるさんの夫だった人でした。娘さんや奥さんに振り回されていそうだけれど、お幸せそうで良かった。2023/04/03
悪者みきこ
5
誰かと思ったらねこぢるの元旦那さんか。双子可愛いし絵綺麗だわー。なんつーか、闇堕ちしかけてたけど読んだら元気出てきた。2023/09/02
鳩羽
4
アラフィフを目前にして流れたと思っていた子供が妊娠継続できていて、しかも双子で、しかも双胎間輸血症候群で、という、出産に至るまでの大変なのになぜか笑えるノンフィクション漫画。無事に産まれた双子の女の子に、過去のことを話して聞かせる形式で、やたら毒舌でテンションの高い嫁と娘たちが面白い。手術の体験も簡単に買いてあるが、一児死亡率、二児死亡率などリアルな数字も出てきて、本当に元気に生まれてきて良かったなと、感動してしまった。地方だったらこんな手術してもらえないかもしれないと複雑な気持ちにもなったが。2022/09/14
かやま
4
鬼畜マンガ家・山野一が再婚後に授かった双子が生まれるまでの話。中々珍しい難病にかかっており生まれる前からの相当なご苦労が描かれている。面白かった。無事に生まれて双子ももう中学生との事。よかったね。2022/09/10
ユーキ
3
無事産まれた娘達にたいして話すという形式だから安心して読める。盛って書いてしまいそうな産まれる瞬間とかをアッサリ流しててあくまでも妊婦の夫という自身の視点から大難産を描いてて誠実さを感じた2023/06/26
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