文春時代コミックス<br> 新選組血風録 〈三〉

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文春時代コミックス
新選組血風録 〈三〉

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784160901070
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

出版社内容情報

『燃えよ剣』司馬遼太郎×『墨攻』森秀樹!
いよいよ最終巻。剣のみを信じ、時代の奔流に抗い続けた男たちの苛烈なる運命を、圧倒的な画力で描き出す。「池田屋異聞」「胡沙笛を吹く武士」「油小路の決闘」の3編を収録。

「池田屋異聞」は池田屋事件を新選組監察・山崎蒸の視点から描いた一篇。山崎には他人には言えない秘密があった。曾祖父が赤穂浪士の一人だったが、討ち入り前に命が惜しくなり、逃走していたのだ。折しも内偵していた尊王攘夷派の志士たちのなかに、赤穂浪士の末裔であることを鼻にかけた旧知の剣士がいることを山崎は知る──。

「胡沙笛を吹く武士」は、胡沙笛というアイヌ伝来の笛を吹く奥州南部出身の隊士、鹿内薫の物語。隊の中でも腕も度胸も抜群と評判の鹿内だったが、京女小つるとの出会いが鹿内の運命を狂わせていく。

「油小路の決闘」は、新選組内の批判派である伊東甲子太郎と近藤勇、土方歳三との暗闘を、新選組取調役の篠原泰之進を主役に描いた一篇。分派か、それとも残留か。「耳を洗うくせのある」篠原は、ただならぬ選択を迫られる──。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KDS

5
新撰組の隊服のだんだら羽織は、忠臣蔵の赤穂義士が討ち入りに用いた装束をまねたものであるという。新撰組監察・山崎蒸には、この赤穂義士による討ち入りに参加せずに逃亡した奥野将監の曾孫にあたる血筋という秘められた素性があった…第一話「池田屋異聞」にて、池田屋ノ変に絡めて語られる山崎の物語。この山崎が新撰組の探索として長州藩士らの池田屋での集会をいち早く探り当てたからこその新撰組であるとも言える。近藤・土方・沖田の影に隠れているものの、この山崎蒸こそが新撰組の影の主人公だとする司馬遼太郎の考察は非常に興味深い。2022/10/30

kiiseegen

5
原作15編より、「池田屋異聞」「胡沙笛を吹く武士」「油小路の決闘」の3編を収録。2021/09/17

もくもく

3
「池田屋異聞」「胡沙笛を吹く武士」「油小路の決闘」の三編が収載されています。実は先日、原作本を読み直したんですけど、この劇画シリーズとは、掲載の順番が全然違うんですね~。「油小路の決闘」は、原作の連作短篇では一番最初のお話でした。「池田屋異聞」の山崎丞は、原作を読んだ時にも印象に残っていて、その後の他の作者によって山崎が描かれる時に、赤穂の話が出てこないのに違和感を感じていたものです。「まあ、基本的には山崎は脇役だからなぁ…」って思っていたんですけど、この設定は司馬遼太郎の創作だったのかなぁ…。2021/11/15

三枝直彦

0
山崎烝主役回「池田屋異聞」は連載当時最も次回が楽しみで有った。森先生も最も力を入れていた章で有ったと思う。家系の秘密を兄から教えられ号泣する人間臭い山崎。大刀と隊服の池田屋への引き入れ方、結髪と衣装を武士に戻し待機するオリジナル描写。 普段冷静沈着な山崎が百年以上の復讐に我を忘れるのが見せ場だが敢えて取り乱す描写は最小限にし「将監さま、ご覧じろ」の名セリフに繋がる展開。坂口祐三郎の山崎に並ぶ名作。 2025/05/01

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