出版社内容情報
希代の女掏摸を見守る鬼平の苦悩を描く「女掏摸お富」など二篇。正義と寛容、人情味あふれる鬼平の魅力を満載した巨匠入魂の一册
感想・レビュー
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兎忠。目覚めちまった。2017/03/06
Hiroki Nishizumi
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兎忠、大人になる・・・ 川越の旦那に「人間という生きものは、悪い事をしながら善い事もするし、人に嫌われる事をしながらも、いつもいつも人に好かれたい、と、思っている」と言われ、鬼平には「人間というやつは、遊びながら働く生き物、善事を行いつつ知らぬうちに悪事をやってのける、悪事を働きつつ知らず識らずに善事を楽しむ、これが”人間”だわさ」と言われる。今度谷中のいろは茶屋跡(谷中霊園)に寄ってみるか・・・2013/12/01