出版社内容情報
駐在員として台湾にいた著者は、2001年、小泉純一郎首相が靖国神社を参拝した時の台湾人の強い反発に驚く。親日的と言われている台湾で起きたこの出来事に、日本が果たしてアジアで何をしたのかきちんと学ぼうと考えた。一橋大学の聴講生として学びながら、様々な書籍、資料を渉猟し、著者は自分なりのアジア・太平洋戦争の起源と破綻の真相に辿り着いた。
内容説明
なぜ日本は無謀な戦争へと突き進んだのか。対華21カ条要求から明治憲法体制の特質、統帥権の独立など、様々な問題点を剔抉しながら、満州事変、日中戦争、そして太平洋戦争へ、無謀な戦争の道筋を辿る。市井の研究者による労作。
目次
第1章 アジア・太平洋戦争への道
第2章 満州事変から日中戦争へ
第3章 第二次世界大戦、日独伊三国同盟と日米交渉
第4章 日米開戦
第5章 敗戦と占領
終章 アジア・太平洋戦争は回避できたか
補論 戦争責任について考える
著者等紹介
石井創一郎[イシイソウイチロウ]
1949年東京都大田区に生まれる。神奈川県立湘南高校、慶應大学法学部卒。1973年日本航空(株)入社。東京支店、香港支店、成田貨物支店、国際貨物営業部、米州地区支配人室、関連事業室、台湾支社付Pan Jupiter Transport、貨物事業部専任部長。(株)日陸(現NRS)。2013~2019年一橋大学社会学部、聴講生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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