出版社内容情報
表層を突き抜け、最深部へ・・・。
透徹した視線で、色彩に内包されるイメージを解析。
色彩が心理に及ぼす影響と象徴性を精緻に読み解く労作。
積年のカポーティ研究の成果、ここに結実!
内容説明
カポーティ文学の魅力と魔力を読み解く!「破綻」「不安」「狂気」から「再生」「復活」へ。色彩に内包されるイメージを解析。積年の研究の成果、ここに結実!
目次
1章 象徴の背後に潜む『ミリアム』のテーマ
2章 『ミリアム』における再生の検証
3章 『夜の樹』におけるラザロの死の意味
4章 緑の海に漂う『無頭の鷹』(上)
5章 緑の海に漂う『無頭の鷹』(下)
6章 『最後の扉を閉めよう』における“扇風機の回転”の意味
7章 『遠い声 遠い部屋』を求める“人の心”
8章 『マスター・ミザリー』における不安の色“無色に近いブルー”
9章 『草の竪琴』が奏でる太古からの“生”
10章 『ティファニーで朝食を』における不安の色“赤”