出版社内容情報
旧満州・鉱山の街で終戦を迎えた10歳の??私?=B敗戦後、山間集落で過ごした1年間と、40日に及ぶ引揚げ体験を少年の視線で綴る。
70年間、忘れられない記憶がある――
旧満州の山間にある鉱山の街・南芬にて終戦を迎えた10歳の??私?=Bそこで過ごした1年間と、40日に及ぶ引揚げ体験を子供の目線で綴った体験記。
「どうしても戦争はやめなければなりません。
生きるか死ぬかの難民体験をしたら、そう思いたくなります。これからお話しすることは、いまから七十年ほど前に実際に私が体験したことです。当時十歳だった私は、旧満州の南芬という街で終戦を迎え、一年余りののち日本に帰国することができました。
すべての人間が得た生を断ち切る戦争は、なんとしてもなくすべきだと思います。困難でも何度も何度も繰り返していくうちに、五十年から百年を経たら、世界中の人々がその空しさに必ず気づくと思いたいのです。」(「はじめに」より抜粋)
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- 和書
- 重松清 はじめての文学