内容説明
幕末・文久2年に起きた生麦事件は薩英戦争を引き起こし、その後の維新へと連なる歴史のひとつの画期となった事件である。イギリス人リチャードソンに切り付けた直接の下手人は、長らく薩摩藩士奈良原喜左衛門とされてきた。しかし、それは実は身替りだった…。克明な取材のもと明らかにされた真犯人とは。そして真犯人と目される男が維新後に残した驚くべき足跡とは。市井の研究者が明かす衝撃の歴史物語。
目次
第1章 奈良原兄弟の誕生
第2章 奈良原兄弟が関わった事件
第3章 兄弟の地位の逆転
第4章 幕末から明治初期にかけての繁
第5章 日本鉄道会社の社長に転身以後
第6章 沖縄県知事就任以後
第7章 喜左衛門の孫と繁の孫の出現
著者等紹介
長岡由秀[ナガオカヨシヒデ]
昭和26年5月山形県寒河江市生まれ。昭和48年早稲田大学文学部中途退学。昭和48年内航、外航船員2年ののち塾経営3年。昭和53年渡米。昭和56年帰国。船員、塾経営。昭和62年鹿児島で、塾、古本屋経営。平成18年「血の迷宮 生麦事件」(高城書房)出版。平成20年現在、静岡市清水区在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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