ハヤカワ新書<br> 神を生み出す脳―「宗教認知科学」入門

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ハヤカワ新書
神を生み出す脳―「宗教認知科学」入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153400597
  • NDC分類 161.4
  • Cコード C0214

出版社内容情報

なぜ異なる文化で似たような神が信じられているのか?

「監視する神」の誕生が農耕革命を可能にした?

従来の宗教学では答えの出なかった問いに、進化生物学や認知科学の最新成果を駆使して挑む!

外界の風景に「顔」を見出すパレイドリア現象など人類に共通する心のくせに着目することで、儀礼や物語といった宗教の構成要素を浮かび上がらせるとともに、推し活や陰謀論など日常にあふれる「非合理なもの」一般をも俎上に乗せる。

無駄と切り捨てず神秘化もしない、宗教現象の新たな理解。
日本宗教学会賞受賞の気鋭による初の新書


【目次】

内容説明

なぜ異なる文化で似たような神が信じられているのか?「監視する神」の誕生が農耕革命を可能にした?従来の宗教学では答えの出なかった問いに、進化生物学や認知科学の最新成果を駆使して挑む!外界の風景に「顔」を見出すパレイドリア現象など人類に共通する心のくせに着目することで、儀礼や物語といった宗教の構成要素を浮かび上がらせるとともに、推し活や陰謀論など日常にあふれる「非合理なもの」一般をも俎上に載せる。人々を組織し、世界観を構築し、熱狂を生むメカニズムのすべて。

目次

第1章 認知の視点から宗教を解明する
第2章 神を生み出す心の仕組み
第3章 物語の力―宗教体験・神話・陰謀論
第4章 儀礼の意味―私たちはなぜお祭りをするのか
第5章 宗教はいかに大きくなるか―「監視する神」と人類文明
第6章 日本人と宗教―「推し」は現代の神か

著者等紹介

藤井修平[フジイシュウヘイ]
1986年生まれ。國學院大學研究開発推進機構助教(特別専任)。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻修了、博士(文学)。専門は宗教学理論研究、宗教認知科学。博士論文をもとにした初の単著『科学で宗教が解明できるか』で2024年度の日本宗教学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

137
人は見たいものを見て信じたいものを信じる。そこで神の存在を感知した者が宗教を創り、信仰を獲得するプロセスを研究するのが宗教認知科学だとすれば、なぜ神を生み神を信じるのかという人間心理の最も不可解かつ非合理な領域を考える学問といえる。結局、人は心の安寧と優越感を求める生き物であり、その感情を満たして「あなたは正しい」と認めてほしいのだ。人類は様々な宗教を生み出してきたが、そこに飽き足らなければ疑似科学やカルトや陰謀論など神以外の信仰対象にも走る。今、無宗教な日本人は推し活という新たな宗教を生み出しつつある。2026/09/06

trazom

97
宗教認知科学というから「人間の脳や認知の仕組みから宗教を分析するもの」かと期待したが、実態は、「神は人間の認知バイアスによって生み出されたもの」と説明する手法らしい。そもそも、陰謀論や推し活やスピリチュアルのようなものを宗教と同じレベルで捉え、「なぜミッキーマウスは神にならないのか」などという問いを発する著者は、「宗教」を――特に「信仰」というものを、一体何と思っているのだろう。こんな論考を「科学」と言うなら、ドーキンス博士のように「神は妄想である」として宗教を否定してくれた方が、よほど清々しい。2026/10/01

とも

22
宗教認知科学の一冊。一見非合理な宗教的儀式や行動の意味を、科学的な目線で紐解いていく。推し活やオンラインサロンは宗教なのかという問いも。 随所にハッとさせられる指摘が光る。公平性の裏返しとしての魔女狩り。認知的不協和と確証バイアスで読み解く、陰謀論という名の宗教など。 「神は監視カメラのようなもの。ならば逆に、監視カメラは神のようなものと言える」というのは面白い。 信仰の厚い人がこの本を読むとどう感じるのか、ちょっと興味を惹かれるところ。2026/07/05

ta_chanko

15
人間の本能(認知メカニズム)に、神や宗教を生み出す本能が備わっている。自然物などに人の顔を見出すパレイドリア、動植物や無生物に対する擬人化、超自然的なものや現象対する畏怖の念。それらを物語(神話)化し、儀式や組織をつくり、現実感な信仰を創り出していく。ダンバー数(150人)を超える人々を束ねるためにも、内省的な監視カメラによって道徳心や倫理観を守るためにも、神や宗教の存在が必要だった。2026/09/19

さとうしん

14
宗教認知学から見る神、神話、宗教、儀礼など。ミッキーマウスはなぜ神にならないのか、あるいはコストがかかるお祭りをなぜ行うのかといったような問題設定、陰謀論や推し活の宗教性、神は監視カメラのような存在である、言語能力は神話を語るために獲得された、宗教は農耕や定住よりも先に生まれたかもしれないといった指摘が面白い。2026/07/02

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