ハヤカワ新書<br> 立ち読みの歴史

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ハヤカワ新書
立ち読みの歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153400436
  • NDC分類 019.021
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本特有の習俗である「立ち読み」。一体いつ、どこで始まったのか? その歴史を丹念に辿ると、江戸から明治にかけての「書物の近代化」、そして「読者」の誕生が見えてくる! 国立国会図書館でレファレンス担当を15年務めた著者がその技術を尽くした野心作

内容説明

かつて洋行知識人は口々に言った―「海外に立ち読みなし」。日本特有の習俗「立ち読み」はいつ、どこで生まれ、庶民の読書文化を形作ってきたのか?本書はこれまで注目されてこなかった資料を発掘し、その歴史を描き出す。明治維新による「本の身分制」の解体、ニューメディア「雑誌」の登場、書店の店舗形態の変化…謎多き近代出版史を博捜するなかで浮かび上がってきたのは、読む本を自ら選び享受する我々「読者」の誕生だった!ベストセラー『調べる技術』著者がその技を尽くす野心作。

目次

零 立ち読みは日本だけ?!―「出版七つの大罪」の筆頭
一 江戸時代の読書―立ち読み前史
二 立ち読みが成立する条件
三 大正七年、宮武外骨の証言
四 書店でない「雑誌屋」
五 「立ち読み」の意味を整理する
六 「立ち読み」という言葉はいつからあったのか
七 江戸の「立ち見」から「立ち読み」の発生まで―立ち読み通史1
八 書店が「開架」したいきさつ―立ち読み通史2
九 「雑誌の時代」とその終わり―立ち読み通史3
十 「立ち読み」に似て非なるもの

著者等紹介

小林昌樹[コバヤシマサキ]
1967年東京生まれ。図書館情報学を研究するかたわら近代出版研究所を主宰し、年刊誌『近代出版研究』編集長を務める。慶應義塾大学文学部卒。国立国会図書館で15年にわたりレファレンス業務に従事、その経験を活かした『調べる技術』が3万部を超えるヒット作となる。コミケにも精力的に出店している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

41
「立ち読み」子ども時代から行ってきた行為をその歴史から語られてこちらが、ワクワクしてしまいました。 「雑誌屋」によって日本に広がった雑誌文化が、雑誌の立ち読み‥本の立ち読みという文化になったのかなとも思いますし、まず日本の識字率の高さが、黙読による立ち読みを可能にしたのかな? 書店員経験のある身としては、今の書店に多い広い通路も意味あるんではないかなと思ってしまいました2025/04/30

よっち

32
日本特有の習俗「立ち読み」はいつどこで生まれ、庶民の読書文化を形作ってきたのか?これまで注目されてこなかった資料を発掘し、その歴史を描き出す1冊。「座売り」(閉架式)だった江戸時代の本屋、日本人の識字率と明治維新による「本の身分制」の解体、ニューメディア「雑誌」の登場、書店の店舗形態の変化、謎多き近代出版史を博捜するなかで浮かび上がってきた読む本を自ら選び享受する「読者」の誕生、そして万引き犯との攻防や立ち読みに対してハタキをする概念など、立ち読みという概念が生まれていった過程がなかなか興味深かったです。2025/05/26

月をみるもの

16
いま大河ドラマ「べらぼう」でやってる時代は、都市の庶民が本を買えるようになった江戸期。その前の年の「光る君へ」では、文字や本はまだ貴族だけのものだった。やがて江戸時代が終わり、明治後半になると、ほぼ全ての国民が字を読めるようになり、新聞と書籍の中間のメディアとして「雑誌」が誕生する。この雑誌こそが「立ち読み」をドライブし、全国津々浦々に「書店」がゆきわたるきっかけとなった。ゆえに雑誌が終わると同時に書店がなくなり(つつあり)、出版のあり方自体が変わっていくのは必然なのかもしれない。2025/05/29

電羊齋

15
日本における「立ち読み」の前史、発生、発展を跡づけたユニークな読書史。著者は立ち読みを「自主的に個別のメディアを選び、個人で享受するという極めて近代的な行い」として位置づけている。また第十章「「立ち読み」に似て非なるもの」では上流・アッパーミドルによる「購入を前提とした」立ち読みと庶民層の「購入を前提としない」立ち読みを区別している。参考文献ガイド「もっと読書史を読みたい読者に」も懇切丁寧で充実している。実は、かくいう私も小さい頃から立ち読みを趣味としてきた人間なので、本書は非常に面白く読めた。2025/04/29

Inzaghico (Etsuko Oshita)

10
日本では、書店の立ち読みはかつては小学生は咎められたが(日本を背負って立つと思われていたエリートの)中学生はお咎めなしなし、立ち読みして許されるのは30分程度、という暗黙の条件があったという。そして立ち読みされるのはもっぱら雑誌だった。今も多い本屋での万引きにたいする罰は苛酷で、明治・大正の破天荒なジャーナリストの宮武外骨は、1918年の自ら主宰する雑誌で、東京堂で捕まった万引き犯の学生が店員に水を浴びせられてから警察に引き渡された、と挿絵入りで報じている。宮武の立ち読みに対する憤怒の情たるや!2025/05/18

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