出版社内容情報
「勝敗は一瞬のことですが、我々は一生のことを見据えていかねばなりません」(森林)。「何を正しいとするかを自分で決めるということ。そこまでスポーツ教育で培うことができれば、本当に大きな価値があると思います」(為末)。深い思考がほとばしる名対談
内容説明
仮に名誉も金銭も得られず、進学にも有利ではないとしたら、スポーツはどう役に立つのだろうか。余暇のためか、それとも教育か。両者は一見矛盾するように思えるが、この二つを繋ぐ鍵となるのが「楽しむこと」である―。部訓に「Enjoy Baseball」を掲げ2023年夏の甲子園で全国優勝を果たした慶應高校野球部監督の森林貴彦と、元陸上競技選手の為末大が、スポーツの価値をめぐって徹底議論。勝利にとことんこだわりながらも勝利至上主義とは一線を画す、両氏だからこそ辿りついた答えとは?
目次
第1章 「努力できる人」の正体 練習論(練習を楽しめる選手、楽しめない選手;二・六・二の法則 ほか)
第2章 意図を聞き、感覚を共有する コーチングの方法論(1)(選手の内面にいかに入っていくか;コツの世界と法則の世界 ほか)
第3章 勝負の味わい方 本番論(試合前の声かけ;勝負強さとは何か ほか)
第4章 「正しさ」への視点を養う コーチングの方法論(2)(子どもたちと一緒に考える;ティーチングとコーチングのバランス ほか)
第5章 主体的に生きるために 人生論(主体性が生まれるきっかけ;失敗なんかない ほか)
著者等紹介
森林貴彦[モリバヤシタカヒコ]
1973年生まれ。慶應義塾高校野球部監督、慶應義塾幼稚舎教諭。2023年夏の甲子園で107年ぶりの全国優勝を果たし、選手の自主性を重んじる指導方針が注目を集める
為末大[タメスエダイ]
1978年生まれ。男子400mハードル日本記録保持者(2024年現在)。三度の五輪出場を果たし、世界陸上のスプリント種目で日本人として初のメダルを獲得。引退後はスポーツを通じた教育活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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