ハヤカワ新書<br> 人間はどこまで家畜か―現代人の精神構造

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ハヤカワ新書
人間はどこまで家畜か―現代人の精神構造

  • 熊代 亨【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153400191
  • NDC分類 469
  • Cコード C0236

出版社内容情報

清潔な都市環境、健康と生産性の徹底した管理など、人間の「自己家畜化」を促す文化的な圧力がかつてなく強まる現代。だがそれは疎外をも生み出し、そのひずみはすでに「発達障害」や「社交不安症」といった形で表れている。この先に待つのはいかなる未来か?

内容説明

自己家畜化とは、イヌやネコのように、人間が生み出した環境のなかで先祖より穏やかに・群れやすく進化していく現象だ。進化生物学の近年の成果によれば人間自身にも自己家畜化が起き、今日の繁栄の生物学的な基盤となっている。だが清潔な都市環境、アンガーマネジメント、健康や生産性の徹底した管理など「家畜人たれ」という文化的な圧力がいよいよ強まる現代社会に、誰もが適応できるわけではない。ひずみは精神疾患の増大として現れており、やがて―。精神科医が見抜いた、新しい人間疎外。

目次

序章 動物としての人間
第1章 自己家畜化とは何か―進化生物学の最前線
第2章 私たちはいつまで野蛮で、いつから文明的なのか―自己家畜化の歴史
第3章 内面化される家畜精神―人生はコスパか?
第4章 「家畜」になれない者たち
第5章 これからの生、これからの家畜人

著者等紹介

熊代亨[クマシロトオル]
1975年生まれ。精神科医。信州大学医学部卒業。ブログ「シロクマの屑籠」にて現代人の社会適応やサブカルチャーについて発信し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kuukazoo

13
人為的な家畜化ではなく人間が作り出した環境のもとでより穏やかで協力的に生物的性質を変えてきた「自己家畜化」は、人間自身にも起こってきた。それは人間が文明社会を築く上で重要な資質であったが、自ら作り出した文化や環境がより自己家畜化をエスカレートさせ、いっそ動物やめますかの瀬戸際も近い。生殖を個人から切り離して国家が管理する『地球へ...』の世界がいつか来るのではと思ってしまった。人は身体を捨てることはできない、というのは原点だと思う。進化生物学やアナール派歴史学などの知見が多く紹介されていて興味深かった。2024/04/21

11
思い起こすのは、『ハーモニー』や『すばらしき新世界』…ユートピア/ディストピアが、表裏一体な未来だ。どんな緻密で清潔な世の中にも、歪みや隙間はできる。やがて、そこに誰かが居場所を求める。ただ、誰も疎外感を覚えないほど、徹底的に"飼育"できるとしたら。条件付きの自由に疲れた自分などは、無意識のうちに欲してしまうかもしれない。2024/03/08

teddy11015544

10
現役の精神科医でありながら、文献や資料を読み込み、この分量の執筆をする、そのエネルギーにまずは感服する。社会と人間のの歪みはまず精神科医が鋭敏に感じるのだと思う。2024/03/05

たむさん

5
自己家畜化とそれに適応できない人間、 なんか伊藤計劃のハーモニーに通じるものがあるなぁ……2024/03/10

かっぱ

4
ここで取り上げられている「家畜化」という用語は、社会批判的な揶揄ではない。進化生物学的な用語であって、価値判断は含まれていない。人類の進歩自体が、家畜化の成果であって、それは今も進行中である、という認識に基づいた内容。とはいえ、それは、TERRAへのSD体制あるいは、伊藤計劃のハーモニーを思わせる未来予想に進んでいく。なので、これは、SFファンには(ある面既知かもしれないけど)読んでおくと良いのでは?と思える本。2024/04/13

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