出版社内容情報
「正義」や「快楽」の暴走で虚構と現実のバランスが崩壊しつつある時代、2020年代。『silent』『鎌倉殿の13人』『SPY×FAMILY』『すずめの戸締まり』『シン・仮面ライダー』など、その未来を切り拓く名作を完全網羅した宇野常寛の最新文化批評30篇を一挙収録。
内容説明
ポリティカル・コレクトネスとアテンション・エコノミーの間で、もはや表現の内実(虚構)よりも、作品を語るアクション(現実)の側に人々が強く快楽を覚える現代において、「虚構」の価値はどこにあるのか?『シン・エヴァンゲリオン劇場版:2』『すずめの戸締まり』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『怪物』『街とその不確かな壁』『鎌倉殿の13人』など、この時代を代表する作品の分析を通じて強大な「現実」に抗うための想像力を提示する、宇野常寛の最新文化批評30篇を一挙収録。
目次
『街とその不確かな壁』と「老い」の問題
『怪物』と「幸福」の問題
『ブラッシュアップライフ』と「平凡」の問題
『シン・仮面ライダー』と「人間」の問題
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と「天才」の問題
『グリッドマンユニバース』と「怪獣」の問題
『BLUE GIANT』と「体験」の問題
『First Love初恋』と「90年代」の問題
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』と「箱庭」の問題
『THE FIRST SLAM DUNK』と「物語」の問題
『エルピス』と「正義」の問題
『silent』と「リア充」の問題
『鎌倉殿の13人』と「悪」の問題
『すずめの戸締まり』と「震災」の問題
『仮面ライダーBLACK SUN』と「左翼」の問題
『リコリス・リコイル』と「日常系」の問題
『初恋の悪魔』と「謎解き」の問題
『トップガン マーヴェリック』と「さまよえる男性性」の問題
『Gのレコンギスタ』と「老成」の問題
『SPY×FAMILY』と「家族」(と少年性)の問題
『ゴールデンカムイ』と「生き残ってしまった新選組」の問題
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』と「イデオロギー」の問題
『犬王』と『彼岸』の問題
『シン・ウルトラマン』と「動機」の問題
『タコピーの原罪』と「人生」の問題
『カムカムエヴリバディ』と「戦後」の問題
『ドライブ・マイ・力ー』と「性愛」の問題
『スーパーカブ』と「中距離の豊かさ」の問顯
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と「更生」の問題
著者等紹介
宇野常寛[ウノツネヒロ]
1978年生まれ。評論家。批評誌「PLANETS」「モノノメ」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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