出版社内容情報
ヴィクトリア朝ロンドンで暮らすメアリ・ジキルら、特異な能力をもつ"モンスター娘"こと〈アテナ・クラブ〉の令嬢たちに、ヴァン・ヘルシング教授の娘ルシンダから救助を求める手紙が届く。彼女たちは一路ウィーンへ! 大陸で繰り広げられる華麗な大冒険
内容説明
ヴィクトリア朝ロンドンで暮らすメアリ・ジキルら“モンスター娘”こと“アテナ・クラブ”の令嬢たちのもとに、ウィーンから手紙が届いた。ルシンダ・ヴァン・ヘルシングと名乗るその差出人は、父親のヴァン・ヘルシング教授が行う実験の被験者にされた自分を救い出してほしいという。背後に、“錬金術師協会”に属する自分たちの父親の陰謀を嗅ぎ取った“アテナ・クラブ”の面々は、メアリの雇い主である探偵シャーロック・ホームズの力も借りながら、ルシンダを救うため一路ウィーンを目指すことに!ヨーロッパ大陸で繰り広げられる大冒険を描く、ローカス賞受賞作続篇にしてシリーズ三部作の第二部前篇。
著者等紹介
原島文世[ハラシマフミヨ]
早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿吉君
72
モンスター娘3部作2作目のパート1、新たな仲間を助けるために旅に出ます。①展開がかなり遅い、汽車に乗るだけで3割ぐらいページ使うのってどうなのか。②戦闘シーンにそんなに得意技使って無いのと主人公メアリ&ダイアナ姉妹に能力があるのかないのか判らないのにストレスが溜まります。③毒は持っていてもドロドロスープだけで生きていけるのが一番の成功例のような。点数70/100→展開の遅さが気になるものの、面白いのも確か、一番の問題はあまり話題になっていないので3作目がハヤカワカットにより敢行されない危険性がある事か。2023/05/18
がらくたどん
67
夫が装丁とキャラクターで買い続けているシリーズ。「錬金術師協会」というトンデモ迷惑団体で自分の娘たちを被験者に異形の創造物研究に勤しむ超迷惑パパによって特殊能力を与えられた娘たちの反乱劇。前作で梁山泊よろしくジキルの娘(唯一常識的なレディ)の元に「アテナ・クラブ」なる互助チームを結成した彼女達に吸血鬼ハンターのヴァン・ヘルシングの娘からの救助要請が。今回の目玉はやたら手回し良すぎてウザがられるホームズと対照的なかの「ボヘミアの醜聞」のアイリーン♪裏から表から欧州での救出劇を援助するが一番底が知れないかも?2023/07/05
sin
67
物語の細部に気を使っているせいか前半がなかなか進まないように感じた。所々で登場人物が内容に茶々を入れてくるのが微笑ましくもわずらわしいし、先の展開に言及する場面もあって蛇足ではないだろうか?さて、ヴァン・ヘルシングの登場するあの作品ときたらあのモンスターだが、遭遇した当初は吸血鬼と云う概念が存在しない為か、死なない存在に興味はいだいても恐怖がなさそうな描写が興味深い。いやこの物語では彼女たちがモンスターの立場を体現しているので、逆にホラーな存在は彼女たちを造り変えた人間の行い=父親の存在に違いない。2023/03/07
syaori
62
メアリのかつての家庭教師で『ドラキュラ』の登場人物ミナからの手紙で、ヒロインたちを「怪物」にした錬金術師協会の会員であるヴァン・ヘルシングからその娘ルシンダを救出しにウィーンへ向かうシリーズ第二弾。ウィーンで主人公たちを助けるのがホームズの好敵手アイリーン・アドラーで、彼女の知己としてフロイトも登場。オリエント急行、クリムト、ハウス・オブ・ウォルトと舞台装置も豪華で、協会の影やヒロインたちの過去の因縁もちらつく中ですが、わくわくせずにはいられません。ブダペストへ向かったメアリたちが行方不明になって次巻へ。2024/04/12
Mc6ρ助
16
『まあ、ここ一千年は男どもがこの国を切りまわしていますがね、それでどうなりました?そろそろ女が発言権を持ってもいいころですよ。(p30)』ニュースでクレムリンを無人機が襲ったのをロシアがテロと言ったのを聞き吹き出してしまった(いや、あんたら戦争を仕掛けてるんだろ?)って、本筋とは関係がない。さあ、メアリはじめ彼女たちの冒険は続く・・。2023/05/05
-
- 和書
- 資源ベースの経営戦略論