新☆ハヤカワ・SF・シリーズ<br> アロウズ・オブ・タイム

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新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
アロウズ・オブ・タイム

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  • サイズ 新書判/ページ数 520p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784153350311
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

技術を発展させた〈孤絶〉では母星を救うべきかが議論となっている。その中で未来との通信技術が開発された! 〈直交〉三部作完結篇技術を発展させた〈孤絶〉内では、ようやく故郷の惑星を滅亡から救う目星がついた。だが、誰も見たことのない母星に、危険を冒して戻る必要はないのではと意見する者も増えている。その中で、未来からの通信を受け取る装置の建設計画が開始されるのだが……。

グレッグ・イーガン[イーガン グレッグ]

山岸 真[ヤマギシ マコト]

中村 融[ナカムラ トオル]

内容説明

発進から六世かけ、直交星群の反物質を扱う技術をも発展させた“孤絶”の科学者たち。ようやく故郷の惑星を救う目処がつき、帰還の途につくことに。だが、「時の矢」の反転で航宙に危険が増すくらいなら、母星が破滅してもかまわないと主張する帰還反対派もあらわれていた。対立が激化する“孤絶”で、未来からのメッセージを受けとるシステムの建設計画が発表される。稼働すれば、未来の事象のすべて、“孤絶”と故郷の運命もわかるというが…。わたしたちとは異なる時空の法則から構築された奇妙な宇宙で、奔放にアイデアをかけめぐらせた“直交”三部作、堂々の完結篇!

著者等紹介

イーガン,グレッグ[イーガン,グレッグ] [Egan,Greg]
1961年、オーストラリア生まれ。数学の理学士号をもつ。1980年代末から本格的な作家活動を開始した。長篇『万物理論』と『ディアスポラ』で星雲賞を二年連続受賞した。また、短篇「プランク・ダイヴ」でローカス賞、「祈りの海」でヒューゴー賞・ローカス賞を受賞。世界各国のSF賞受賞の栄誉に輝いている

山岸真[ヤマギシマコト]
1962年生、埼玉大学教養学部卒。英米文学翻訳家・研究家

中村融[ナカムラトオル]
1960年生、1984年中央大学法学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴィオラ

10
科学技術でもなんでも、何か新しい選択肢が現れた時に、それを受け入れるか拒否するかって、簡単なようでなかなか難しい。正解は未来にしか存在しないからね。では、その正解が分かってしまったとしたら…。なかなか頭の中で描かれている事をイメージできず、3部作の中では一番手こずったかも(*_*) それでも抜群に楽しいのは、さすがイーガン!好き! ちなみに僕個人としては、どんな選択肢であれそれを選ぶのは各々の自由であるべきという姿勢。民主主義とは相性悪いのかもしれない(^_^;)2018/01/07

kurupira

8
三部作の最後だが一番読みやすかった。光陰矢の如しとなんとなく思い浮かんだが、ある意味合ってるのか?2017/03/30

kei

7
相変わらず回転物理学の発見に次ぐ発見の歴史には理解が追い付かないが、科学の発展の影には必ず長い長い個人名のリストがあり、そしてその技術の変化や発展は社会に影響を及ぼさずにいられない。イーガンは常に世界を書いてきたが、この三部作ではついに、歴史であり、科学史でもある、極めて優れたscience-fictionを作り上げた。同時代に生き、刊行を心待ちにするという楽しみ、読み耽る楽しみを得られたことに感謝したい。2017/04/04

女神の巡礼者

6
やっと、イーガン史上最もハードと言われる、<直交三部作>読了。感動とともに達成感が半端ないです。私たちの宇宙とは異なる物理法則で成立している宇宙を舞台にしたハードSFで、母星の破滅を回避するために、宇宙の真理に挑む科学者達の何世代にもわたる研究過程は感動的ですが、本書ではその宇宙の時間までがテーマになってきて、正直思考がついていかないほどですが、宇宙探査の面白さと社会の対立が産み出すミステリも相まって、極上の読書体験でした。そして感動的なラストシーン。もはや言葉を失いました。超難解だけど面白かったです。2025/05/25

あかつや

6
〈直交〉三部作の完結篇。母星を旅立って6世代が経過した〈孤絶〉ではいよいよ折り返しの時を迎えていたが、自分たちが帰還のリスクを負うくらいなら母星を見捨ててどこかに移住でもしようぜという一派も現れていた。未来からのメッセージを受け取るシステムの開発でえらいことになってしまう〈孤絶〉。時間が過去から未来の一方向にしか流れない我々の宇宙とは違って、この宇宙では割とすんなり飲み込める技術らしいけど、それで因果律の問題が人々を悩ませることになる。そりゃ発見の喜びなしになにか新しいものを生み出すのは無理だよなあ。2023/06/23

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