マイボディ・オン・ザ・ムーン〈下〉

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マイボディ・オン・ザ・ムーン〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 560p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152105288
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

月の裏側で見つかった、首のない数十体の遺体〈ルナ・ボディ〉。各国の思惑渦巻くなか、中国のスパイ・楊張敏、タイの脳科学者ジャム、IT黎明期の実業家アレクサンダー・コーツ、車椅子の少女ミントの人生をも巻き込み、人類文明の運命は大きく変わっていく


【目次】

内容説明

アメリカ、中国、ロシアを中心とする各国間の紛争が激化するなか、ついに南井真一にも〈ルナ・ボディ〉移植の許可が下り、ミントは葛藤する。一方、月軌道プラットフォーム〈ゲートウェイ〉から地球に帰還したアレクサンダー・コーツは、分断が広がるアメリカを再びひとつに結び付ける「物語」として大衆から熱狂的な支持を集める。それは、メタバース界隈で圧倒的な人気を誇るミントたちのアバター「ヘル・ベティオス」を上回るものだった。さらにコーツの物語に触発された一部の人々は、争いの絶えない地球を脱出し、宇宙を志向しはじめるが、〈ルナ・ボディ〉には意外な陥穽が潜んでいた―。

著者等紹介

矢野アロウ[ヤノアロウ]
1973年、大阪府生まれ。2023年、『ホライズン・ゲート 事象の狩人』(応募時の『ホライズン・ガール~地平の少女~』を改題)で第11回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

192
上下巻、1,000頁超、完読しました。 期待をして読んだのですが、SFとしても近未来小説としても中途半端、冗長で少し残念な作品でした。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0005210528/ 2026/07/24

パトラッシュ

176
(承前)最後まで異星人とのファーストコンタクトはなく、ルナ・ボディの正体についても解明されない。多方面のキャラが登場する群像劇なので注意しないと誰が誰だかわからなくなり、しかも核ミサイルが飛び交いながら終末世界的な悲壮感も感じられず終る。日本文学史上最大のスケールと宣伝されていたが、SFアニメや漫画と日常的に接してきた身にすれば今さら何をだ。ホーガンやウィアーのストレートな物語展開が、よほど鮮烈なドラマだった。ハードSFを期待した人は多いだろうが、むしろ宇宙にまで舞台を広げた国際政治謀略小説と見るべきか。2026/07/05

hiace9000

107
架空の未来SFではなかった。本作が投げかけるのは「現代から地続きの数十年後の危機」そのもの。テクノロジーの進化に対する人間主義哲学の脆弱性、AIの爆発的進化に伴い、どんどん曖昧になっていく人間の頭脳と身体の限界と境界線、地球上の政治的対立を抱えたまま宇宙開発に臨もうとしている人類への警鐘等々、わたしの読書メモでは読中の思索があちらこちらに飛びに飛び、巡りに巡った。辿り着いた最終段での人類と人間性へ再定義も、また深淵な含みを持たせる。今作から放たれたメッセージをまだ咀嚼しきれず飲み込み切れないわたしがいる。2026/09/20

yukaring

73
月面で発見された数十体の首のない遺体。各国が驚き調べるとそれは人間ではない免疫システムを持っていた。冒頭から魅力的な謎を突きつけられる壮大なスケールのSFエンターテインメント。〈ルナ・ボディ〉と名付けられた遺体を巡る米中露の小競り合いに不穏な世界情勢。中国のスパイであるヂャンミン、実業家のコーツ、研究者のジャム、車いすの少女ミントの4人の視点からこの混沌とした世界が語られる。そして一部の人々は地球を脱出し宇宙を目指すのだが…。戦争、人種問題、AIなど様々な旬の問題提起が盛り込まれ、色々考えさせられる物語。2026/09/01

ずっきん

57
2作目とは思えない力作。美しさと力強さが同居する筆致もすごく好みで、とても楽しんだ。正直、途中ちょっとダレたけど、三部は盛り上がりましたねえ。あえて形容するなら、諜報スリラ群像劇SFまぶし。いわゆるハードSFではないと思う。これはPHMを引き合いに出した早川さんが悪い。続編があるかもな引きだけど、このまま終わっても満足な余韻と不穏を感じるラストも良かった。続きよりあの夫婦の番外編が読みたいわあ。本作中では描き方があまりに都合よく漫画チックで浮いてたと思う。でもむっちゃ笑わせてもらった。次回作も楽しみ。2026/07/21

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