陽の光が消えた町で

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陽の光が消えた町で

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152105202
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

食糧も電気も供給が不安定になった近未来、近隣の住人たちで自転車発電チームを結成することに……。暗い世の中での希望を描く表題作など6篇を収録。未来への夢、過去への想いや未知のものとの出会いを温かく描きだす、ヒューゴー賞ほか7冠の傑作SF短篇集


【目次】

内容説明

食糧も電気も供給が不安定になった近未来、老婦人を助けるため、近隣の住人たちで自転車発電チームを結成することに…。暗い世の中の優しいコミュニティーを描く表題作「陽の光が消えた町で」のほか、庭さきに設置した無料貸し出し図書ボックスに不思議な贈り物が残される「小さな図書館の司書さまへ」、猫写真好きのAIの暗躍をコミカルに描いた「報酬は猫の写真で」など、未来への夢と希望、失った友情と過去、未知のものとの温かいやりとりなどを題材に、現実のちょっと先にある世界から今日のわたしたちを真摯に見つめる珠玉の短篇集。近年、立て続けに三大英米SF賞のヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞している短篇SFの名手による、受賞作・候補作ばかり6篇を収録する。

著者等紹介

桐谷知未[キリヤトモミ]
南イリノイ大学カーボンデール校ジャーナリズム学科卒業、翻訳家

クリッツァー,ナオミ[クリッツァー,ナオミ] [Kritzer,Naomi]
ミネソタ州在住の作家。1999年から数々の短篇を発表。猫の写真が好きなAIが奮闘する短篇「報酬は猫の写真で」で、2016年度のヒューゴー賞とローカス賞をダブル受賞。また、これを長篇化したCatfishing on CatNetが、2020年度のエドガー賞YA部門とロードスター賞を受賞した。この数年は、「陽の光が消えた町で」が2024年度のヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞するなど、毎年のように短篇が各賞の候補にあがり、受賞している。本書はそれらの受賞作、候補作ばかりを集めた短篇集である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケンイチミズバ

60
取引の末、彼女に委ねたCIAが欲したモノは誰にも渡してはならない。彼女の判断は悲しくて正しい。地球の歩き方?ヒッピー?の彼を探す旅かと思わせてからのこの短編もどれも好きだわ。現実逃避した親友を探すための辺境旅行記かと思ったら、なんという展開。無二の親友との決着をつけるための彼女にとっては終着点だったのか。お互いに逢いたかった気持ちは確かだ。彼の顔を見るまでは助ける気持ちと裁きを下す気持ちが半々だっただろう。こんな所で目立つ白人が自分の他のもう一人。しつこい男はMI6であることが分かってから引き込まれた。2026/06/08

ヘラジカ

46
収録作品すべてが素晴らしかった。無駄のない展開で想像力を刺激される見事な一作「小さな図書館の司書さまへ」、これまで読んできたどの”終末もの”とも(良い意味で)違う表題作、SFというよりは優れたフェミニズム文学として読める逸品「海を見渡す四姉妹」、AIをテーマにした”今”読むからこそ面白いタイムリーな二作「報酬は猫の写真で」と「アルゴリズムでよりよい生活を」。どれもとっても時間を忘れて堪能できる短篇ばかりだ。現実を映しているのに読んでいて淀むことがなく、面白くて心の栄養になる。SF嫌いにもお勧めしたい。2026/05/24

おだまん

16
とてもよかったです。エモくてちょっぴりブラック、ヒューマニズムに溢れたマイルドなSF世界。表題作は素晴らしいし、「小さな図書館の司書さまへ」に感動。猫写真好きのAIも可愛いし、ほの怖い「怪物」、「海を見渡す四姉妹」はセルキー伝説×ジェンダーというケルト好きには刺さりまくりなテーマ。要するにすべてよい。サラ・ピンスカー好きな人にはオススメかも。2026/06/04

アヴォカド

11
面白かった。「小さな図書館〜」「陽の光〜」で、割と軽めでハートウォーミングな感じで行くのかなあと思いきや、「怪物」はガツンと怖かった。「海を見渡す〜」は、理解あると思っている夫にでもやっぱり抑圧されてる妻という、新しそうで古い夫婦関係に、言い伝えやアザラシを絡めて、ちょっとファンタジーのような味。A I 物の「報酬は〜」「アルゴリズムで〜」はコメディタッチの異質感が面白い。この人の作品、もっと読んでみたい。2026/06/14

しい☆

5
初読み作家さん。SFの短篇が6作。不思議だったり、ゾッとしたり、いろんな切り口の物語でとても面白かった。完全な絶望はなくて、やわらかな希望を感じられる。現実もこうあれたらいいのに。海を見渡す四姉妹のミステリータッチがかなり好き。陽の光が消えた町で、は今の現実社会との差が辛かった。アルゴリズムでよりよい生活を、の「人は意思決定を少なくし、屋外で過ごして、車をなるべく使わず、従来のソ-シャルメディアに費やす時間を減らすほど幸せになる」には分かってるけどね~となり、だからこそ、報酬は猫の写真で、になるんだなと。2026/06/04

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