起きられない朝のための短歌入門

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起きられない朝のための短歌入門

  • ISBN:9784863855830

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内容説明

対談に耳を傾けながら短歌の作り方/読み方がよくわかるストレンジャー(よそ者)のための短歌入門書

<扱われるテーマ>
「最初の一首」のつくりかた/スランプののりこえかた/連作のつくりかた/歌に使われがちな語彙

推敲のしかた/テーマ詠の難しさ/いい批評とは何か/破調/虚構の歌/口語と文語

わからない歌/歌集をつくること/学生短歌会/新人賞/同人誌と歌集/短歌と夢/詩的飛躍

速い歌と遅い歌/「人生派」と「言葉派」/作中主体とは何か/信頼できない語り手 ほか

【著者】
我妻俊樹
1968年神奈川県生まれ。2002年頃より短歌をはじめる。2016年、同人誌「率」十号誌上歌集として「足の踏み場、象の墓場」を発表。2023年に第一歌集『カメラは光ることをやめて触った』(書肆侃侃房)上梓。平岡直子とネットプリント「ウマとヒマワリ」を不定期発行中。2005年「歌舞伎」で第三回ビーケーワン怪談大賞を受賞し、怪談作家としても活動する。著書に『奇談百物語 蠢記』(竹書房怪談文庫)などがある。

平岡直子
歌人。1984年に神奈川県に生まれ、長野県に育つ。2006年、早稲田短歌会に入会し、本格的に作歌をはじめる。2012年、連作「光と、ひかりの届く先」で第23回歌壇賞受賞。2013年、我妻俊樹とネットプリント「馬とひまわり」( のちに「ウマとヒマワリ」)の発行をはじめる。2021年に歌集『みじかい髪も長い髪も炎』を刊行、同歌集で第66回現代歌人協会賞を受賞。2022年には川柳句集『Ladies and』を刊行。現在「外出」同人。

目次

はじめに(平岡直子)
第1部 つくる
第2部 よむ
第3部 ふたたび、つくる
おわりに(我妻俊樹)
著者作品二十首

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

18
「つくる」「よむ」「ふたたび、つくる」の三部構成。現代短歌のストレンジャー(よそ者=異邦人)に対しての対談形式の短歌論であり、次第に言っていることが難しいと感じるのは、短歌世界のコトバの独特さがあり、その基本となるのがコトバは世代のOSようなものだと言っている。つまり、筆記で書いていた世代とパソコン世代ではコトバの感覚が違うのである。さらにパソコンからケータイへとコトバは軽快になっていくのだ。そのコトバは内輪のコトバとしての共感を求めていく。2024/02/02

ひろ

13
2人の歌人による対談を中心とした短歌入門書。自分で実際に歌を詠んで抱いた疑問や、どう伸ばしていけばよいのかという悩みなど、短歌に関するあれこれが丁寧に取り上げられている。他の入門書がとにかくまずはつくってみようと入口のドアを開けてくれるものだとしたら、本作はドアの内に招き入れ、間取りまで説明してくれるような。初心者でも理解できるよう、感覚的な部分も可能な限り言語化されていて、なるほどと頷くばかりだった。隘路に迷い込みかけていたところを救い出してもらえた心地。気負いすぎず短歌を楽しんでいこうと思えた。2025/08/17

双海(ふたみ)

11
<扱われるテーマ>「最初の一首」のつくりかた/スランプののりこえ方/口語と文語/連作のつくりかた/いい批評とは何か/破調/学生短歌会/新人賞/同人誌と歌集/「人生派」と「言葉派」/信頼できない語り手/作中主体とは何か/テーマ詠の難しさ2024/06/13

Tenouji

8
若い人達の言葉への感性が変わってきているが、そちらの世界の方が面白そうかも。2024/02/04

ERIN

8
まだ出たばかりの新刊。面白かった!冒頭、平岡さんが歌人同士の「短歌についての会話」が一番の教科書だった、と書かれていてなるほどその通りだなあと。歌のつくり方にしても、物事の観方にしても、画一的に提示するのではなくこんなのもあるよね、自分はこうだけどこういう人もいるねと広がっていって楽しい。「詩歌は二十四時間営業」「言葉派」「人生派」など歌人らしい?比喩・概念があちこちに出てきて、頭の中が賑やかになった。対談が盛り上がって噛み砕けなかったところもあるので、折を見て読み返したい。2023/11/28

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