出版社内容情報
陥落を前にしたコンスタンティノープル、現代アメリカの図書館、未来の宇宙船。異なる時空を生きる人々が古代ギリシャの物語により繋がっていく。どの時代も避けられぬ絶望の中で物語は希望を灯し――『すべての見えない光』作者が、語り継ぐ力を讃えるサーガ
【目次】
内容説明
紀元一世紀に書かれたギリシャの散文物語『天空の都の物語』。そこには、ある羊飼いが空にある理想都市に旅をするも、やがて地球に帰還するというストーリーが描かれていた。『天空の都の物語』は訳され、欠けた部分を補われながら、時代と場所を越えて人々をつなぎ、彼らの心の灯となっていく。15世紀、陥落を前にしたコンスタンティノープルで生きる少女。現代アイダホの図書館で、テロに巻き込まれる老人。未来で、人類が生存可能な新たな惑星を探す宇宙船に乗る少女―危機が迫る中、『天空の都の物語』が彼らに伝えた「語り継ぐ意味」とは。全米図書賞最終候補作にして、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。『すべての見えない光』のピュリッツァー賞作家が、本と物語、そして図書館を愛するすべての読者に贈る最新長篇。
著者等紹介
藤井光[フジイヒカル]
東京大学大学院准教授、翻訳家
ドーア,アンソニー[ドーア,アンソニー] [Doerr,Anthony]
1973年、オハイオ州クリーヴランド生まれ。デビュー短篇集『シェル・コレクター』(2002)で、O・ヘンリー賞、バーンズ&ノーブル・ディスカバー賞などを受賞し注目を集める。二冊目の短篇集『メモリー・ウォール』ではストーリー賞を受賞。長篇第二作目となる『すべての見えない光』(ハヤカワepi文庫)は2015年度のピュリッツァー賞を受賞し、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに200週以上にわたってランクインしたほか、Netflixでドラマ化もされた。2021には長篇第三作である本作『天空の都の物語』が刊行され、その年の全米図書賞の最終候補作となった。アイダホ州ボイシに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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