出版社内容情報
二〇一九年、ミシシッピ州で白人男性の遺体が発見された。傍らには七十年前に惨殺された黒人少年エメット・ティルに酷似した遺体が。やがて同様の事件が全米で連鎖する。過去への報復か、新たな反乱の幕開けか。アメリカの黒人リンチの歴史に迫る文芸ミステリ
【目次】
内容説明
2019年、ミシシッピ州マネー。ミシシッピ州捜査局(MBI)の特別刑事エドとジムがこの町に呼ばれたのは、ある白人男性の殺害事件が発端だった。現場には、60年以上前にリンチにより惨殺された黒人少年エメット・ティルに酷似した第二の遺体が。だが、第二の遺体は一夜にして姿を消してしまった。ほどなくして、遺体は別の家にも現れるが、そこでは白人男性が新たに殺されていた。そして、またも遺体は消てしまい―真相を追うエドとジムに知らされたのはアメリカ全土で巻き起こる同様の事件の数々だった!これは死者たちによる復讐か、それとも―。アメリカが葬った黒人リンチの過去に挑むブッカー賞最終候補作。
著者等紹介
エヴェレット,パーシヴァル[エヴェレット,パーシヴァル] [Everett,Percival]
1956年、ジョージア州生まれ。アフリカ系アメリカ人作家。南カリフォルニア大学特別教授。マイアミ大学で哲学の学士号、ブラウン大学で創作の修士号を取得。1983年にSuderでデビュー。Dr.No(2022年)でPEN/ジーン・スタイン図書賞を受賞。『ジェイムズ』(2024年)でピュリッツァー賞、全米図書賞、英国図書賞などを受賞した。本書『赤く染まる木々』(2021年)はブッカー賞最終候補となり、アニスフィールド・ウルフ図書賞を受賞した
上野元美[ウエノモトミ]
英米文学翻訳家。訳書『その少年は語れない』『地上最後の刑事』『世界の終わりの七日間』ベン・H・ウィンタース、『燃える川』ピーター・ヘラー、『静寂の荒野』ダイアン・クック、『レッド・アロー』ウィリアム・ブルワー(以上早川書房刊)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ヘラジカ




