出版社内容情報
深刻な高温化で人類がほぼ死に絶えて数百年――異星人が設置した密閉ドームで少数の生存者たちと暮らすエリー、高温の外界に適応した女系民族〈結晶の民〉の娘アサヒ、一族を失い人類の殲滅を決意するユズリ……過酷な環境を生き抜く者たちの罪と復讐の物語!
【目次】
内容説明
第13回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。地球温暖化が深刻化した近未来、宇宙から飛来した正体不明の〈救済者〉は、世界各地に「コクーン」と呼ばれる密閉ドームを残して去った。そこに避難したごく一部の人類以外は、高温と飢えと病で死滅する―数百年後、コクーンの半数と連絡が途絶え、原因究明のためバンクーバー・コクーン調査隊が出発した。隊員の技術者エリーは住民が全滅したハノイ・コクーンを調査し、地球の高温環境に適応進化した女系民族〈結晶の民〉によるテロを疑うが…過酷な環境で生き残りを賭ける者たちの罪と復讐を描く、灼熱の黙示録。
著者等紹介
関元聡[セキモトサトシ]
1970年生まれ。千葉県出身。2020年「Black Plants」で第7回日経「星新一賞」一般部門優秀賞(日本精工賞)を受賞。2022年「リンネウス」で第9回、2023年「楕円軌道の精霊たち」で第10回の日経「星新一賞」一般部門グランプリ(星新一賞)を2年連続受賞。日本SF作家クラブ会員。2025年、長篇初執筆となる『摂氏千度、五万気圧』で第13回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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