世界最高の辞典を作った名もなき人びと

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世界最高の辞典を作った名もなき人びと

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  • サイズ 46判/ページ数 424p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152104601
  • NDC分類 833
  • Cコード C0080

出版社内容情報

20世紀にイギリスが威信をかけて編み上げた、世界最高峰の辞典「オックスフォード英語大辞典」。しかし実際に語彙を集めたのはひと握りのエリートではなく、無名の市民たちだった。辞書編纂者の著者が未公開の記録を掘り起こし、その知られざる歴史を明かす。


【目次】

内容説明

19世紀、大英帝国は国家の威信をかけ、「英語のあらゆる言葉を網羅する」という壮大な目標のもと、辞書編纂プロジェクト「オックスフォード英語大辞典」(OED)を開始した。現代のクラウドソーシングを先取りするかのように、世界中の市民にボランティア協力を呼びかけ、膨大な用例を収集していった。中心となったのは編集主幹ジェイムズ・マリーであったが、実際には約3000人もの多様な協力者が存在した。顔ぶれは考古学者からポルノ収集家、婦人参政権論者、同性カップルまでおよび、それぞれの興味や関心がOEDに刻み込まれている。著者サラ・オーグルヴィは、OED編集者としての経験を持ち、偶然マリーの残した協力者の住所録を発見する。そこから膨大な調査を重ね、無名の協力者たちの実像を掘り起こした。個性豊かなその姿を通じて、当時学問の場から排除されがちだった女性の活躍や、世界各地の言葉を取り込む混成言語としての英語の姿が浮かび上がる―。オックスフォードの白人男性といったひと握りのエリートではなく、辞書づくりに情熱を注いだ一般の人びと(Dictionary People)の知られざる実態や貢献を描き出した、言葉を愛するすべての人に贈るノンフィクション。

目次

A for ARCHAEOLOGIST(考古学者)
B for BEST CONTRIBUTOR(一番の貢献者)
C for CANNIBAL(人食い人)
D for DICTIONARY WORD NERDS(辞典収録語マニア)
E for EUROPEANS(ヨーロッパ人)
F for FAMILIES(家族)
G for GLOSSOTYPISTS(グロソタイピスト)
H for HOPELESS CONTRIBUTORS(どうしようもない協力者)
I for INVENTORS(発明家)
J for JUNKIE(ジャンキー)
K for KLEPTOMANIAC(窃盗常習者)
L for LUNATICS(狂人)
M for MURDERERS(殺人者)
N for NEW ZEALANDERS(ニュージーランド人)
O for OUTSIDERS(アウトサイダー)
P for PORNOGRAPHER(ポルノ収集家)
Q for QUEERS(クィア)
R for RAIN COLLECTORS(雨量計測者)
S for SUFFRAGISTS(婦人参政権論者)
T for TRAMPS,THE SUNDAY(日曜遊歩会)
U for USA(アメリカ合衆国)
V for VICARS(AND VEGETARIANS)(牧師、および菜食主義者)
W for WOMEN(女性)
X for XENOMANIACS(AND ESPERANTISTS)(外国かぶれ、およびエスペラント使用者)
Y for YONGE,CHARLOTTE,AND OTHER NOVELISTS(シャーロツト・ヤング、およびその他の小説家)
Z for ZEALOTS(熱狂者)

著者等紹介

オーグルヴィ,サラ[オーグルヴィ,サラ] [Ogilvie,Sarah]
言語学者、辞書編纂者。オーストラリア出身。オックスフォード大学言語学・文献学・音声学部教授、同大学キャンピオン・ホール上級研究員。コンピューターサイエンスと数学を学んだ後、オックスフォード大学で言語学の博士号を取得。『オックスフォード英語大辞典』(OED)の編纂に携わったのち、オックスフォード大学で言語、辞書、テクノロジーに関する講義を行っている。辞書編纂者としては、オーストラリアのオックスフォード辞典編集部で編集長も務めた。またテクノロジー分野では、シリコンバレーのAmazonの研究開発部門「Lab126」に勤務し、Kindleの開発に携わった

塩原通緒[シオバラミチオ]
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

15
19世紀、オクスフォード英語大辞典を作るために、ボランティアで語句の用例を収集した3000人もの市民がいた。考古学者から精神病院の患者、発明家、アウトサイダー、タイピスト、やりがいを求めた教養ある女性たち……編集主幹の残した住所録からかれらの実像を掘り起こし、当時の「英語」の姿、文化について追及したノンフィクション。途方もないプロジェクトがどれだけの人々の情熱に支えられているかを実感する内容で読み応えありました。2025/10/15

清水勇

4
オックスフォード英語辞典(略称:OED、初版は1858年から70年掛る。全20巻、全項目:61万超、用例:240万超)編纂物語。14年間OED改定の編纂に従事した著者が、36年間編纂主幹として多くの女性含む世界中の一般人の協力や貢献を得たマリー氏の3冊の住所録から3000人の生涯を調べ上げ、その方々をアルファベット26文字が頭文字の単語に類別して、如何にOEDが英語の世界中での使われ方や語源等を網羅しているかを示してくれた。150年前の辞典作りにのめり込んだ人達の種々の想いが手に取るように分かる良書。 2025/11/22

skr-shower

3
時間切れで拾い読み。辞書は専門の人が必死に言葉を集めているイメージだった。しかし、人を集めて用例採取すれば色々な分野が集められのだと納得。メモを残して書き留めていた人もすごいの一言に尽きますが。2025/11/20

優さん@はいカード

1
オックスフォード英語大辞典(OED)は、一編集部員だけでなく、現在のWikipediaのように世界中の有志が参加して作られた(依頼を受けほぼ無償で用例収集をし編纂者が餞別) 著者は、編纂者マリーの資料から約三千人の有志を調査し、その経緯や人生を語っている。 学者や出版人などは少なく、普通の市民も多い。ただその中でも、探検家・犯罪者・ポルノマニアなど人生は様々。また時代背景的に当時は表に出れなかった女性の活躍があった点も見逃せない。 各章はA~Z(の頭文字職業などがテーマ)でそれだけでも多彩さを感じる。良書2025/11/25

macky

1
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎2025/11/22

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