出版社内容情報
敵藩の奸計で高須藩が改易となる。男たちは荒野に死し、女たちだけが残った。おのれこのまま捨ておかぬ――復讐を誓う乙女たち、その数、四十七人。彼女たちは妖術を身につける死の修行に身を投じた。しかし、敵も手練れの剣士と妖術師を配置して待ち受け……
【目次】
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
11
驚天動地の伝奇小説。改易の元凶でありながら、何の責めも負わされなかった魚津藩藩主前田利堅への復讐を誓った四十六人の女たち。遂に復活したか朝鮮妖術!?という喜びとともに読了。奇想が込められた妖術の連続に驚きつつ、手に汗握る戦いの凄まじさ。以前の作品との関連も出てきていた。個人的には、終幕に至るまでのテンポの良さに驚いた。面白かった。2025/07/25
辺野錠
2
荒山先生が、俺たちの荒山先生が戻って来たぞ!とガッツポーズを決めたくなった。最近はほぼ硬派な時代小説と言う印象で伝奇もののブランクが開いている感があったがそれを感じさせない作風だった。妖術に剣術にダジャレといつも通りの荒山先生だったのが良かった。特にダジャレは絶妙にタイムリーだったのでずっこけそうになった。妖術も趣向を凝らしていたのがバトルをワンパターンにしていなくて良かった。別作品へのさりげないリンクもファンには嬉しい所。2025/07/22
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