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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
26
異星生命体とのファーストコンタクトという甘い理想を打ち砕く、ひとつの絶望を描いた物語は、だからこそパーソナルな想いの強さと儚さを際立たせる。このコミカライズでも、そこに感動させられる。ソラリスの海は何も答えない。問いすらない。謎に向かえば向かうほど自分が見えてくるのは、つまりはそういうことだ。「お……おまえはギバリャンじゃない!」「では、きみ自身は何者かね?」希望のない、それでも手放さなかった信念の先にあるもの。原作小説に匹敵する、素晴らしいコミカライズ!2025/02/11
kei-zu
18
40年近く前にタルコフスキー監督の映画版を観て、数年前に原作を購入したまま積ん読状態。このたびコミック化された本書を手に取る。ドライで時折ざらっとした触感の画風が物語に展開によく合う。原作も読みたくなってきたぞ。なお、ソダーバーグ監督版の映画も観ていますが、記憶に残っていません(^^;2025/08/28
garth
12
「ここはまるで理解できない言語で書かれた本が集められた図書館だ。わたしたちはただその背表紙の色を眺めているだけにすぎない」2025/01/27
コンチャン
9
SF的展開に頭がなかなか追いついていかないまま読了しました。これが小説版だったら、相当難解だったのでは??と思ってしまいますが、読んだことのある人の感想が聞いてみたいですね。2025/07/27
vivahorn
3
下巻では、引き続き酉島伝法タッチのキャラクターが随所に出現する。3人の乗組員はそれぞれ秘密を隠しながら照射実験の打ち合わせを続ける。一方、形成物であるハリーは、芽生えた人間の心を持ち不幸な絶望感に苛まれ、自殺未遂を起こし自らの正体を知ることになる。そしてスナウトによりハリーは消え去ってしまう。コミックスのラストシーンは少し中途半端。何かのメッセージを以って締め括って欲しかった。原作に忠実という意図は理解できるが、少しぐらい自由度を上げても良いのではなかろうか。2025/02/14