- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 海外文学
- > その他ヨーロッパ文学
出版社内容情報
アフリカにある動物たちの王国ジダダは、植民地支配から民を救った建国の父オールド・ホースの政権誕生40周年を迎えた。だが、ジダダの民たちは気づいている。この栄光の影で犠牲となる者たちの声を。ブッカー賞最終候補に選ばれたジンバブエ版『動物農場』。
内容説明
ジンバブエの史実を基にした、2022年ブッカー賞最終候補作。アフリカにある動物たちの王国ジダダでは、植民地支配から民を救った建国の父、オールド・ホースの政権誕生40周年が祝われる。治安部隊の犬に警備された広場は、動物たちで埋め尽くされ、妻のロバ、副大統領の馬、預言者の豚を傍らに、オールド・ホースはスピーチを始める。しかし、いまや建国の父の輝きは翳り、独裁政権と化していることに国民たちは気づき始めていた。やがて訪れるオールド・ホースの失脚にともない、国が混乱に陥る中、若い雌山羊が王国に戻ってきた。暴君の栄光の影で、犠牲となってきたものたちの声を響かせるために。動物たちのSNSでのつぶやきも織りまぜながら語られる、現代版『動物農場』ともいえる傑作寓話。
著者等紹介
川副智子[カワゾエトモコ]
早稲田大学文学部卒、英米文学翻訳家
ブラワヨ,ノヴァイオレット[ブラワヨ,ノヴァイオレット] [Bulawayo,NoViolet]
1981年、ジンバブエ生まれ。コーネル大学でトルーマン・カポーティ・フェローシップを受けて創作の博士号を取得。2010年に短篇「ブダペスト襲撃」を《ボストン・レビュー》誌に発表し、高く評価された。同短篇を書き継ぎ、2013年に初の長篇となる『あたらしい名前』(早川書房刊)を発表し、PEN/ヘミングウェイ賞、ロサンゼルス・タイムズ文学賞、エティサラート文学賞を受賞。《ニューヨーク・タイムズ》紙が選ぶ2013年度の注目すべき書籍に選出されたほか、ブッカー賞最終候補となった。この最終候補入りは、ジンバブエ人およびアフリカ出身の黒人女性として初であった。本書『動物工場』は2022年ブッカー賞の最終候補に選ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘラジカ
おだまん
御庭番
KiZi
isbm