出版社内容情報
菓子パン、シリアル、冷凍ピザ── 幾度もの化学的処理と無数の添加物によって製造され、小売店の棚を埋め尽くす「超加工食品」。それは、本当に食品といえるのか? 成分の組成から業界をあげた規制妨害の実態まで、現代の「食」を蝕む病理のすべてを解き明かす
内容説明
毎朝のパン、シリアル、ハム、マーガリン…もはや、食品ではない。「超加工食品」漬けになった現代人の恐るべき末路!脳内の「欲求」システムをハックされ、それ以外を食べたいと思えなくなる。超加工食品関連の死亡数は全体の22%!大腸炎やがん、精神疾患を引き起こす。低い身長、重い体重…児童における発育阻害が世界中で大きく増加している。“サンデー・タイムズ”ベストセラー第1位。“タイムズ”“サンデー・タイムズ”サイエンス・ブック・オブ・ザ・イヤー2023。フォートナム・アンド・メイソン・フード&ドリンク賞(フードブック部門/2024年)
目次
1 ちょっと待って、いま食べているものは、いったいなに?(なんでアイスクリームに細菌スライムが入っているんだ?―UPFの発明;ココポップスのほうがいいな(ただし五杯)―UPFの発見
たしかに、「超加工食品」はよくなさそうだ。でも、それ、ほんとうに間題なの?
石炭バター(バターじゃないなんて信じられない!)―究極のUPF)
2 でも、自分の食べるものは自分で決めればいいだけの話じゃないの?(食の三つの時代;わたしたちの体はそもそもカロリーをどう管理しているのか;問題は糖質では……;ない運動でもない……;……意志の位置からでもない;UPFが脳を乗っとるしくみ)
3 不安になったりおなかが痛くなったりするのは、そういうわけだったのか!(UPFはあらかじめ咀嚼されている;UPFはおかしなにおいがする;UPFは妙な味がする;添加物をめぐる不安)
4 でも、もうお金を払っちゃったから!(制御不全の組織;UPFは伝統食を破壊する;プリングルズの本当のコスト)
5 じゃあ、いったいどうすればいいの?(UPFは食べすぎるようにできている;わたしたちが政府に要求できること;UPFをやめたい人のために)
著者等紹介
ヴァン・トゥレケン,クリス[ヴァントゥレケン,クリス] [van Tulleken,Chris]
1978年、イギリス生まれ。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで分子ウイルス学の博士号を取得。ロンドン熱帯病病院の感染症専門医をつとめる一方、BBCの放送作家としても活躍。2014年に放映されたBBCの科学ドキュメンタリー『ホライゾン』の特番「What’s The Right Diet for You?」の制作にも携わり、企業が人間の健康に与える影響、食品と健康の関係について継続して研究をしている
梅田智世[ウメダチセイ]
翻訳家。主な訳書にレイヴン『キツネとわたし』、ウィン『イヌはなぜ愛してくれるのか』(以上早川書房刊)、コルバート『世界から青空がなくなる日』、ウィリアムズ『MOVEこの自然な動きが脳と体に効く』、サラディーノ『世界の絶滅危惧食』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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