内容説明
大陸の南部に棲むナガは、成人を迎えると、都市の中心にある“心臓塔”で心臓を摘出する。そうすることでほぼ不死となるのだ。だが、少年リュンはその心臓塔で、滅多にありえないはずのナガの死を目撃する。そして、友人の代わりに故郷を発ち、密林を北上することになる。旅の途中、リュンは人間のケイガン、レコンのティナハン、トッケビのビヒョンの三名からなる“救出隊”と出会い、ともに北部へ向かって限界線を越えるのだが…。一方ハテングラジュでは、リュンが敬愛する姉サモが、暗殺剣シクトルを手に、リュンを追って北へと向かう…。大型ゲーム化決定!韓国で100万部突破のベストセラー・ファンタジイ!
著者等紹介
小西直子[コニシナオコ]
立教大学文学部卒、韓国外国語大学通訳翻訳大学院韓日科修士課程修了、日韓通訳・翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
57
神を失った斗億神の問や帝王病の熱に浮かされた人間に翻弄される旅の一行。更には家の名誉の為にリュンを殺しに姉のサモも追いかけてきて・・・。何やら因縁のある凸凹コンビとなったリュンとケイガン。どうやらリュンの生物上の「父」、ヨスビはケイガンにとって双肩を任せられる程に信頼していたみたいだ。「涙を呑む鳥」=王とされる意味とその実態との乖離が引き起こされる訳などを現実と重ねてみると遣る瀬無い。一方でほのぼのパート、「カルチャーショックは突然に!」は健在。特に帝王病者に翻弄された挙句、堪忍袋の緒が切れたティナハンの2024/10/21
corriedale_
2
上巻未読。漫画のひとコマずつを書き起こしていくような動きの描写メインといった感じで その場の流れが掴みづらい。予想以上に専門用語満載のハイファンタジー。亜人達の山海経など世界観が独特で 珍しい涙の君主観がおもしろかった。独特だけにそれぞれのサイズ感等わからん。2024/10/10
よいこ
0
世界観が分かって、楽しくなってきたところで終了。訳が素晴らしく、アジアのファンタジーを感じさせるような言葉遣いや漢字の使い方がよい。物語オリジナルの比喩表現も多く、没入できる。ゲームのビジュアルも検索してみてしまった。これは映像でもみたいなあ!続きを読みたいのに、まだ出ていないという苦しみに直面している。2025/05/18
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