出版社内容情報
日本有数の大企業・リクディード社のインターン生だった女子大生の松岡まどかは、突然内定の取り消しを言い渡される。さらに邪悪なスカウトに騙されて、1年以内に時価総額10億円の会社を起業で作らねばならず……!? 令和、AI時代のスタートアップ快進撃!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
82
(2025-85)【図書館本-65】 入社直前に内定取り消しを言い渡された女子大生・まどか。さらに詐欺まがいの起業スカウトに騙され、1年以内に時価総額10億円の会社を作らないと多額の借金を背負うことに。たった二人から始まるAIスタートアップ。やはりまどかを支える三戸部の存在感が大きいね。自分が一歩間違えれば容赦なく会社は倒産する、そんな恐怖と戦う起業家。私にはこの経験はできないなぁ。安野さんは前作もAIをテーマにしたSFで面白かったが、今回もビジネスエンタメとしてめちゃ面白い。2作連続で五つ星!★★★★★2025/06/16
konoha
50
お仕事小説とくくるのがもったいないくらい面白い。松岡まどかは内定を取り消され、1年以内に時価総額10億円の会社をスタートアップで作ることに。徹夜で働く上司に自宅のAIでやろうと進言するのが新鮮。困難に立ち向かう物語を楽しみながら、起業やAIについても学べる。一歩間違えばチープになりそうな設定だが、淡々とした文章や登場人物の心情が伝わる細やかな表現が良い。過去に傷を抱えたまどかの兄や上司の三戸部のドラマも奥行きを与える。仕事は与えられるのではなく生み出すものだと改めて教えてくれた。2024/10/31
ヒデミン@もも
43
安野貴博さん初読み。あの東京都知事選に出馬されていた安野さんだと気が付かずに借りてきた。こんな物語を思いつく天才が東京都知事になったら面白かったのに。惜しいことしたね東京都民のみなさま。AIや経営のことをこんなに読みやすく物語にできるなんて天才としか言いようがない。よくあるお仕事小説なのかなと思って軽く読んでたが、ちゃんと泣かせるツボも知ってるし。これからも注目したい作家以外でも。2024/11/17
のぶ1958
38
とても面白かった!お勧めです。主人公の松岡まどかが、大手に妨害されながらも信頼できるバディと素晴らしい会社を作り上げていく。 判りやすいテーマで読みやすいのですが、スタートアップやAIのこと、さらには、心理描写でなく会話によるストーリー展開を通じて、社長業の大変さなどを表現、臨場感が溢れています。読み進めるに従って、全力投球の松岡まどかに魅かれ、次々降りかかる困難にも「負けるな、頑張れ!」と応援してしまいます。 心に響くフレーズもあって、私も明日から仕事を精一杯頑張っていこうという気になりました。2025/02/02
tetsubun1000mg
33
全開の都知事選に立候補して、得票数5位だったという情報と流行りのAIスタートアップストーリーに興味が湧いて選ぶ。 筆者は本作が2作目のようだが、文章や会話も読みやすくストーリーも良く練ってある。 またAIに対してやけに詳しいと思っていたら、東大工学部のAI研究の第一人者の研究室に学び、コンサル会社に入社後にAIスタートアップを創業したという。 自分で経験したから順序だててストーリーを組み立て行けたのでしょう。 内定取り消しを受けたリクディード社の幾度にわたる妨害もストーリーの盛り上げる要素になっている。2025/06/01
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