AI覇権4つの戦場

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AI覇権4つの戦場

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  • サイズ 46判/ページ数 592p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152103345
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

AI時代の世界覇権の行方を左右するもの、それはデータ、計算、人材、機構の4つの戦場だ――。前著『無人の兵団』でロボット兵器の実態をスクープした著者が、「知能」を持つ自律兵器やサイバー戦など、戦略資源としてのAIをめぐる暗闘の実情を炙り出す。

内容説明

AIが人間を負かすようになった分野はチェスや碁だけではない。深層学習でトレーニングを積んだAI無人戦闘機は、人体には到底耐えられないようなGをものともしないのはもちろん、人間のパイロットでは思いもつかないような戦い方を次々と編み出し、戦争のあり方を根本から変えようとしている。AIによる国際安全保障への影響は兵器だけにとどまらない。AIが作り出す偽情報やプロパガンダは今や国際紛争における武器の一部となった。独裁主義国家はAIを使って築き上げた強力な監視社会によって国民を管理・動員し、民主主義国家の牙城を切り崩す勢いだ。本書では、当代随一の軍事アナスリトが軍関係者、AI研究者、IT企業などのキーパーソンを幅広く取材。「データ」「計算」「人材」「機構」の4つの戦場における世界の趨勢を分析し、AIをめぐる今後の覇権の行方を冷静に見通す。

目次

第1部 力
第2部 対抗
第3部 弾圧
第4部 真実
第5部 不和
第6部 革命
第7部 錬金術
第8部 炎

著者等紹介

シャーレ,ポール[シャーレ,ポール] [Scharre,Paul]
アメリカの軍事アナリスト。米陸軍のレインジャー部隊員として、イラクとアフガニスタンに計4度出征。2008~13年まで、米国防総省(ペンタゴン)にて、自律型兵器に関する法的・倫理的課題と政策を研究。現在は、ワシントンD.C.のシンクタンク「新アメリカ安全保障センター(CNAS)」の副所長兼研究部長を務めている。著書『無人の兵団』(早川書房刊)で、軍事史、インテリジェンス、国際政治分野の理解促進に多大な貢献をなした本に贈られるウィリアム・E・コルビー賞(2019年度)を受賞

伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生まれ、早稲田大学商学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョンノレン

57
軍事や国内秩序維持に焦点を当てたAI活用の最前線がテーマ。前捌きで世界のAI開発に関わる産業構造についてしっかりお復習いした上で、巨大テックからスタートアップに至るまで政府や国防総省との関わりの微妙な側面や巨大市場としての中国を意識し悩ましく揺れる姿なども実例で浮き彫りに。また国防総省の未だ手探りのAI導入体制も。現段階では米中のテック総合力は米国優位であるが、高度な教育研究を経た人材の環流やリクルートに積極的な中国は軍事では一枚岩。対照的にステークホルダーを含め種々の葛藤を許容する米国は気を許せない。2024/11/16

スプリント

10
ページ数がかなりありますが 章ごとのページは少ないのでサクサク読める。 AI覇権が争われている4つの戦場と今後の動向について知ることができる。2025/11/29

静岡茶

6
著者は元米国陸軍で自立型兵器開発に携わった方。米軍とAIベンチャー企業AIの連携や、軍事転用の難しさ、課題がよくわかった。初めて戦車が配備されたソンムの戦いを引き合いに、AIが現代戦をどのように変えるのか。イラク戦争のような一方的な戦果になるのか、はたまたAIが戦争の費用対効果を算出し戦争を人間が諦めるようになり、戦争行為そのものが消えるのか答えは出ないが、いまから想像しておくべき事だろうと感じた。2024/08/18

にしの

5
面白かった。中国の新疆ウィグル地区での監視網がここまでになっているとは思わなかった。まさにディストピア…。およそ2022年(〜GPT3)までの話なので、3年後の今の現状含めて、AI技術の進歩の凄まじさを感じる。米国防省の人の本なので、民主主義国家がAI分野で共産主義国に負けないことに凄く重点が置かれている。スプートニク・ショックのように、技術躍進に繋がるだろうか。国防・戦争においてのAI。日本が半導体用の化学薬品・フォトレジスト生産で世界シェアの90%を握っていることを初めて知る。すごいな……。2025/11/29

薫風

5
国防、AIともに関心が高いので手に取ってみましたが、あまりの情報量の多さに記憶力がついていけず途中斜め読みに…。ただ、昨今の防衛領域におけるAI開発競争を理解するという目的においては、十分に役割を果たす良書かと思います。科学技術による戦争兵器は過去人類に恩恵ももたらしており、例えば銃火器は花火に、原爆は原子力発電に応用されていますが、AIは果たしてどうなるか。2025/04/09

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