出版社内容情報
AI時代の世界覇権の行方を左右するもの、それはデータ、計算、人材、機構の4つの戦場だ――。前著『無人の兵団』でロボット兵器の実態をスクープした著者が、「知能」を持つ自律兵器やサイバー戦など、戦略資源としてのAIをめぐる暗闘の実情を炙り出す。
内容説明
AIが人間を負かすようになった分野はチェスや碁だけではない。深層学習でトレーニングを積んだAI無人戦闘機は、人体には到底耐えられないようなGをものともしないのはもちろん、人間のパイロットでは思いもつかないような戦い方を次々と編み出し、戦争のあり方を根本から変えようとしている。AIによる国際安全保障への影響は兵器だけにとどまらない。AIが作り出す偽情報やプロパガンダは今や国際紛争における武器の一部となった。独裁主義国家はAIを使って築き上げた強力な監視社会によって国民を管理・動員し、民主主義国家の牙城を切り崩す勢いだ。本書では、当代随一の軍事アナスリトが軍関係者、AI研究者、IT企業などのキーパーソンを幅広く取材。「データ」「計算」「人材」「機構」の4つの戦場における世界の趨勢を分析し、AIをめぐる今後の覇権の行方を冷静に見通す。
目次
第1部 力
第2部 対抗
第3部 弾圧
第4部 真実
第5部 不和
第6部 革命
第7部 錬金術
第8部 炎
著者等紹介
シャーレ,ポール[シャーレ,ポール] [Scharre,Paul]
アメリカの軍事アナリスト。米陸軍のレインジャー部隊員として、イラクとアフガニスタンに計4度出征。2008~13年まで、米国防総省(ペンタゴン)にて、自律型兵器に関する法的・倫理的課題と政策を研究。現在は、ワシントンD.C.のシンクタンク「新アメリカ安全保障センター(CNAS)」の副所長兼研究部長を務めている。著書『無人の兵団』(早川書房刊)で、軍事史、インテリジェンス、国際政治分野の理解促進に多大な貢献をなした本に贈られるウィリアム・E・コルビー賞(2019年度)を受賞
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生まれ、早稲田大学商学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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