ＷＡＹＳ ＯＦ ＢＥＩＮＧ 人間以外の知性

ブライドル，ジェームズ【著】〈Ｂｒｉｄｌｅ，Ｊａｍｅｓ〉/岩崎 晋也【訳】

早川書房（2024/05発売）

• サイズ 46判／ページ数 496p／高さ 20cm
• 商品コード 9784152103338
• NDC分類 404
• Cコード C0036

出版社内容情報

知能は人間の独占物ではない。自動運転車もチンパンジーもタコも木も菌類も独自のあり方で知的といえるが、それらが体感する「世界」とはいかなるものか？　AIと認知科学を学んだアーティスト／ジャーナリストが示す自然・テクノロジー・人類の新たな生態学（エコロジー）

内容説明

タコ、鳥、木、石、粘菌、チンパンジー、極限環境微生物、ネアンデルタール人、チャットボット、自動運転車、そして？？？『ニュー・ダーク・エイジ』で世界に衝撃を与えたアーティスト／ジャーナリストが追究する、非‐人間の生態学。

目次

序章　人間を超えて
第１章　ちがう考えかた
第２章　ウッド・ワイド・ウェブ
第３章　生命の茂み
第４章　惑星のように見る
第５章　見知らぬ人に話しかける
第６章　ノンバイナリーな機械
第７章　無作為
第８章　連帯
第９章　動物のインターネット
結論　金属の農場で

著者等紹介

ブライドル，ジェームズ［ブライドル，ジェームズ］ ［Ｂｒｉｄｌｅ，Ｊａｍｅｓ］
１９８０年生まれ。アーティスト、ジャーナリスト、テクノロジスト。ロンドン大学でコンピュータ・サイエンスと認知科学の修士号を取得。ＧｏｏｇｌｅＭａｐを用いて無人航空機（ドローン）による攻撃を可視化した“Ｄｒｏｎｅｓｔａｇｒａｍ”で第１７回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞。『イブニング・スタンダード』紙で「ロンドンで最も影響力ある１０００人」、『ＷＩＲＥＤ』誌で「ヨーロッパで最も影響力のある１００人」に選ばれている

岩崎晋也［イワサキシンヤ］
１９７５年生まれ。翻訳家。京都大学文学部卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[やいっち]

素晴らしい本だった。長年探し求めていたテーマをほぼ正面から捉えた本。「知能は人間の独占物ではない。自動運転車もチンパンジーもタコも木も菌類も、独自のあり方で知的といえる。それらが体感する「世界」とは？」という本。

2024/08/02

[やいっち]

素晴らしい本だった。長年探し求めていたテーマをほぼ正面から捉えた本。「知能は人間の独占物ではない。自動運転車もチンパンジーもタコも木も菌類も、独自のあり方で知的といえる。それらが体感する「世界」とは？」という本。

2024/08/02

[おだまん]

知性とは。あらゆる分野からSFではなくノンフィクションの世界でまとめてある。でもそれを表現する手段として文学は優れているのだろうなと。

2024/08/10

[Go Extreme]

人間を越えて：科学技術に搾り取られる自然　最適化という暴走　企業が支配する時代　生態学的思考　自然＝想像力 ちがう考えかた：歴史的分類再考　複雑で分類不能な世界 ウッド・ワイド・ウェブ：植物の知性　樹木と菌根 生命の茂み：他種と融けあう遺伝子　正確さを求める→複雑に 惑星：時間のスケール　気候変動と植物 見知らぬ人に話しかける：言語と科学技術　意思疎通のための行動 機械：道具→現実　ノンバイナリー・脱中心化・無知 無作為：科学と無作為性 連帯：動物の政治性　非人間の自立性　ハーフアース計画 金属の農場で

2024/07/29

[ifz7i]

技術の発達によって認識の方法そのものに変容が生じているし、その変容のいくつかは乗りこなしうるんだから、一旦冷静になって、自分たちの傲慢な部分を抜き去っていこうぜ。特に生命全体が、俺たちがこれまで考えたこなかったような特殊な方法で体系的に秩序だっていることも技術のおかげで見えたきたしな。そうでないと手遅れになる。ということをあらゆる具体例を選んで説明してくれる。

2025/01/14