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出版社内容情報
航空機の座席の後ろのスペースは誰のもの? Kindleで購入した本は本当にあなたのものか? デジタル資産など所有の概念が拡大する今、モノを持つことの本質を問う。法学者コンビが所有を決める根拠を明かし、また所有をめぐる争いから生まれた新たなビジネスを解説。
内容説明
リクライニングシートの攻防から土地争い、環境問題、戦争まで…。「僕のもの!」で世界はまわる。早い者勝ち?労働の報い?それとも…。法学者コンビが明かす、所有権の驚くべき真実。
目次
序章 誰が・何を・なぜ
第1章 遅い者勝ち
第2章 占有は一分の勝ち
第3章 他人の蒔いた種を収穫する
第4章 私の家は私の城…ではない
第5章 私の身体は私のもの…ではない
第6章 家族のものだから私のもの…ではない
第7章 所有権と世界の未来
著者等紹介
ヘラー,マイケル[ヘラー,マイケル] [Heller,Michael]
コロンビア大学ロースクールのローレンス・A・ウィーン不動産法担当教授。所有権に関する世界的権威の一人
ザルツマン,ジェームズ[ザルツマン,ジェームズ] [Salzman,James]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクールと、カリフォルニア大学サンタバーバラ校ブレン環境科学経営大学院で、環境法学の特別教授を務める
村井章子[ムライアキコ]
翻訳者。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
R
47
人間が根元的に盛っている性質として「所有」があるというお話。子供が「僕の!」というのが、英語でも「Mine!」として存在しているというのが強く印象に残ったのだけども、自我とともに自分のものという概念が現れ、それが人間の心や行動を支配していくというのは面白かった。この行動理論をもとに、様々なことを設計していくと住みやすくなるといったことも書かれていて、行動経済学にも似た感じが楽しい。早い者勝ち、労力かけたもの勝ちといった通念が法律ではないが、なんとなくルールとして浸透している不思議が面白かった。2024/08/19
こばまり
38
身近な話題から入り、疑問や危機感を抱かせる構成がうまい。私はダウンロードしたデータよりも地下、天然資源、領土領海領空の所有権の方が気にもなるし腹も立つ。日本の事情に特化したこの手の充実著作をもっと読みたいと思うが当方の検索力の乏しさかあまり出会えない。2024/11/15
くさてる
26
座席のリクライニングをどこまで倒せるかは所有の問題、ホームランボールは最初に掴んだ人のものか、最後に獲った人のものか、ミッキーマウスの著作権は?様々な切り口で「所有」とはなにかを考察した一冊。具体的なエピソードが多くて面白いのだけど、考えれば考えるほど「所有」って難しいね……という思いにもなりました。この本はあくまで欧米的な解釈による「所有」についてなので、日本人的感覚だとまた違った切り口もありそう。最近のAI絵の問題もここに関係するのだろうな。面白かったです。2024/05/21
月をみるもの
16
法律も経済も「所有」という概念なしでは成り立たない。そして「自由」という概念も「所有」と切り離すことはできない(自分が自由意志で取り扱いを決められるもの〜所有しているもの)。「なにもかも失って身ひとつ」とか「裸一貫」とか言うように、自分の身体こそが最後の自分の所有物(それを失ったらもうなにも残らない)と思うわけだが、本書第五章に挙げられている実例はそういった思い込みを完膚なきまでに打ち砕いてくれる。2024/09/26
Sakie
14
私の!私の!と血相変えて主張する精神性は、アメリカに比べ日本は弱め。ただ社会が今ほどうるさくなると、天下の周りものと鷹揚に構えたくとも、油断ならない。特にデジタルは供給者が一方的に規約を変えてきて始末に悪い。所有権は権力を持つ側が恣意的に押しつける"粗雑なラベル"。自分が所有してきたという所有"感"は大きいもの高価なものほど強そう。土地や家に至っては他人事であってもそんなことがあっていいはずがないと憤るけれど、それは種を超え時代を超えて繰り返されてきた本質なのだな。過剰な所有権は社会を蝕むと覚えておく。2026/08/30
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