出版社内容情報
成り上がりを夢見て、ハーレム街の中古家具店で誠実に働くレイ。だが夢のためには、従弟がもちこむ盗品も売るしかなかった。ある日、従弟の起こした事件で、レイは裏社会の争いに巻き込まれる。二重生活の葛藤の末にレイが選んだのは? 『地下鉄道』著者新作
内容説明
1959年ニューヨーク。ハーレムにある中古家具店で働くアフリカ系アメリカ人のレイ・カーニー。近頃、店にはガラの悪い男たちが出入りしていた。数々の罪を犯した父親とはちがい、カーニーはまっとうな人生を築くために誠実に働いた。愛する妻と娘もいる。だが、食べていくのは容易じゃない。時には、従弟のフレディがもちこむ盗品も売るしかなかった。ある日、フレディたちの起こした強盗事件にカーニーは巻き込まれる。そうしてギャングと悪徳警官が、カーニーに目を留めたのだった。妻子と自分を守るため、カーニーはならず者との裏取引を重ねていく。結局、自分も悪党なのだろうか?そのときフレディの危機を知らされ、カーニーが選んだのは―。人種、貧富、性差の問題が渦巻く街を舞台に、『地下鉄道』著者が放つエンタメ長篇!ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー、全米批評家協会賞(小説部門)最終候補。
著者等紹介
ホワイトヘッド,コルソン[ホワイトヘッド,コルソン] [Whitehead,Colson]
1969年ニューヨーク市生まれ。現代アメリカを代表する作家のひとり。2016年に発表した長篇小説『地下鉄道』(ハヤカワ文庫刊)は、ピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞など7つの文学賞を受賞した。2019年発表の『ニッケル・ボーイズ』(早川書房刊)で再びピュリッツァー賞を受賞し、同賞を2度受賞した史上4人目の作家となった
藤井光[フジイヒカル]
東京大学大学院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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