甘くない湖水

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甘くない湖水

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152102768
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

出版社内容情報

私の母は掃除婦をしながら四人の子どもを育て、障がいを持つ夫を支えた。だが母の厳格さがいつしか私を暴力的にしていった――。湖のそばの貧困家庭で成長していく少女の、十代から二十代までの内面を克明に描くイタリア文学界新星によるカンピエッロ賞受賞作

内容説明

私の母は掃除婦をしながら四人の子どもを育て、障がいを持つ夫を支えた。厳しくも誇り高い母からは、勉学に励み、正しく生きることを強要されてきた。だが私は、貧しさや不条理におしつぶされ、母の厳格さにも息苦しさを覚え、鬱積した心の闇から、次第に暴力的な衝動に駆られていく―。湖畔の町で10代から20代を過ごした少女、ガイアの内面をつぶさに描き、カンピエッロ賞を受賞、ストレーガ賞最終候補となった傑作長篇、待望の邦訳。

著者等紹介

カミニート,ジュリア[カミニート,ジュリア] [Caminito,Giulia]
1988年、イタリア・ローマ生まれ。2016年La grande A(未訳)で作家デビュー。ジュゼッペ・ベルト賞、バグッタ賞、ブランカーティ賞を受賞した。2019年に発表したUn giorno verr`a(未訳)ではフィエーゾレ賞を受賞した。2021年に発表した本作で、イタリア文学界最高峰のストレーガ賞の最終候補に残り、ストレーガ賞につぐとされるカンピエッロ賞を受賞。イタリア国内だけで18万部超のセールスを記録し、20言語以上での翻訳が決定した

越前貴美子[コシマエキミコ]
東京外国語大学博士後期課程修了、イタリア現代文学研究者、イタリア語非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

48
時に「冷然」と表したくなるほど淡々とした言葉の連なりは、貧困と閉塞感によって醸成される思春期の煮えたぎるような混沌を見せてくれる。語り手の無秩序で捉えがたい感情と、自らの語り手への共感や負の感情が混じりあって、表現するのが難しい読書体験になった。とてもヴィヴィッドだが、読み終えてから身体に浸透するまでに時間がかかる一作。読みながらマルグリット・デュラスの『太平洋の防波堤』を思い出したが、それは正しかっただろうか。とにかく恐るべき筆力の現代文学であった。イタリア文学界の新星か。他作品も是非読んでみたい。2023/11/12

星落秋風五丈原

19
日本にもいそうな肝っ玉母さんに育てられた長女ならこうなるなってくらいガイアが痛い。青春の痛み。2023/12/26

5
一人称なのにまるで三人称であるかのような、突き放した文体が印象的 強烈なキャラの母親は勿論だが、主人公も犯罪行為に平然と手を出しており、さながらサイコサスペンスの体を成している でも最後は家族の絆でちょっといい話で完2024/01/25

なつこうへい

4
逞しい母と事故で体が自由になった父と、父親が違う兄と双子の弟と暮らすガイア。貧しいが故に学業を頑張るが…。ガイアの思春期の痛みがすさまじい。2023/12/15

ふみ

4
手に入れるまで、絶対に引き下がらない母。折れない母。その主張は正義に満ち溢れているようであるが、清すぎる水に魚は住まない、読んでいて息苦しく感じてしまう。母が折れないと言うことは即ち、ガイアを折り、時として彼女の尊厳すら傷付ける行為だ。それが真の正しさなのかは疑問が残る。周りの女の子たちが当たり前のように買って貰えているものが、自分は買って貰えない、大きな耳へのコンプレックス、母の切った髪のせいで虐められる。生まれと言う自分のちからの及ばない物事によって苦難を強いられる様は、読んでいて悲しかった。2023/11/28

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