出版社内容情報
遠未来、変貌した人類が異星人と果てしのない戦いを繰り広げるさまを壮大なスケールと美しいヴィジョンで描く「鏖戦」。月コロニーでの、壮絶かつ衝撃的な実験を描いた「凍月」。2022年11月に逝去したベアを追悼する、ハードSFの代表中篇2篇を収録した一冊
内容説明
はるか未来、容姿も社会体制も変貌しきった人類は、古い歴史をもつ異星種族セネクシと果てしない戦いを続けていた。原始星群をめぐる巡航艦“混淆”で、敵の抹殺だけを教えられて育った少女プルーフラックスはきたる初陣に思いを馳せていたが…。圧倒的なスケールと美しいヴィジョンで人類と異星人との戦いを描いたネビュラ賞受賞作「鏖戦」。近未来、200万の人口を擁する月コロニー。そこにある天然の洞穴を利用した科学施設“氷穴”では、絶対零度達成の実験が進行中だった。ここに、100年以上ものあいだ冷凍保存されていた人間の頭部410個を地球から持ち込み、一大データベース化しようとする新たなプロジェクトが動き出す。月世界での壮絶かつ衝撃的な実験を描いた星雲賞受賞作「凍月」。2022年11月に逝去したベアの真骨頂たる、ハードSFの代表中篇2篇を収録した一冊。
著者等紹介
ベア,グレッグ[ベア,グレッグ] [Bear,Greg]
1951年、カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。1967年、短篇“Destroyers”で作家デビュー。1979年に第一長篇Hegiraを刊行。1984年に「鏖戦」でネビュラ賞ノヴェラ部門を、中篇“Blood Music”でヒューゴー/ネビュラ両賞のノヴェレット部門を受賞。これを原型とし長篇化した『ブラッド・ミュージック』(1985)はベアの代表作となった。その後も1987年に短篇「タンジェント」でふたたびヒューゴー/ネビュラ両賞を受賞。『火星転移』(1993、以上八ヤカワ文庫刊)、『ダーウィンの使者』(1999)でもネビュラ賞を受賞するなど旺盛に活躍。アメリカハードSF界を代表する作家として知られた。2022年11月、逝去。享年71
酒井昭伸[サカイノブアキ]
1956年生、早稲田大学政治経済学部卒。英米文学翻訳家
小野田和子[オノダカズコ]
青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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