出版社内容情報
1941年12月10日、日本海軍航空隊の索敵機は、イギリスの最新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスをマレー沖約50マイルにて発見した――日英両軍の資料を駆使して世紀の海空戦を克明に再現、海軍戦略を根本的に変えた2艦の最期を鮮やかに描く
内容説明
1941年12月10日11時45分、日本海軍航空隊の索敵機がマレー半島東方沖約50マイルでイギリス艦隊の姿を捉えた。36センチ主砲10門を擁する最新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズと、高速の巡洋戦艦レパルス。駆逐艦3隻を伴っていたが、航空機による護衛の気配は全くなかった。「敵主力見ユ」。直ちに電文が司令部へと送られ、攻撃隊が急行。大艦巨砲主義の粋を極めた敵艦の激しい対空砲火にさらされながらも、九六式陸上攻撃機と一式陸上攻撃機総数84機による水平爆撃、雷撃の猛攻が始まる―。「戦艦の時代」の終焉はいかにして訪れたか?生き残った乗組員をはじめとする多くの関係者へのインタビューと日英両軍の資料を駆使し、その後の海軍戦略に決定的な影響を与えた世紀の海空戦を克明に再現する。
目次
「わが帝国の心臓に擬せられたる刃なり」
「不吉なたそがれ」
「決定的な抑止力をもつ兵力」
G部隊の顔ぶれ
東への航路
シンガポールにて
敵影を求めて
クアンタン
攻撃第一波
つかの間の中休み
最終ラウンド
「総員退去!」
救助作業
大いなる波紋
ある考察
その後に来たりしもの
著者等紹介
ミドルブルック,マーティン[ミドルブルック,マーティン] [Middlebrook,Martin]
1932年生まれ。ノンフィクション作家。第一次大戦で闘う兵士を描いたThe First Day on the Somme(ソムンの第一日)、イギリス空軍爆撃機軍団を描いたThe Nuremberg Raid(ニュルンベルク襲撃)、そしてConvoy SC.122&HX.229(護送船団)によって、両大戦における陸・空・海三軍の兵士たちをテーマにした三部作を完成している。さらにThe Battle of Hamburg(ハンブルクの戦い)、The Berlin Raids(ベルリン襲撃)など第二次大戦の航空戦に関する多くの著作がある。英国王立歴史協会フェロー
マーニー,パトリック[マーニー,パトリック] [Mahoney,Patrick]
1927年生まれ。1947~48年、ドイツに出征しイギリス陸軍砲兵隊に配属される。第一次大戦、第二次大戦における極東の戦争に深い関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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