影の王

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影の王

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  • サイズ 46判/ページ数 576p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152102102
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

一九三五年、エチオピア。孤児になった少女ヒルトは、貴族のキダネとアステル夫妻の家で使用人として暮らすことになる。そんな中、ムッソリーニ率いるイタリア軍侵攻の足音が近づいてきて……。武器を手にして祖国を守った、知られざるエチオピアの女性兵士たちの物語

内容説明

1935年、エチオピア。孤児の少女ヒルトは、貴族のキダネとアステル夫妻の家で使用人になる。ムッソリーニ率いるイタリア軍のエチオピア侵攻の足音が近づくなか、キダネは皇帝ハイレ・セラシエの軍隊を指揮するが、皇帝は早々と亡命してしまう。希望を失ったエチオピアの兵士たちを鼓舞するため、皇帝にそっくりな男が皇帝のふりをする。彼の護衛についたヒルトは、自らも武器を手にして祖国エチオピアのために闘うことを選ぶが―。サルマン・ラシュディが「歴史を神話のレベルにまで抒情的に引き上げた素晴らしい小説」と評し、歴史のスポットライトがあたらなかった女たちの戦争を語ったとして絶賛されたエチオピア出身の作家マアザ・メンギステによる2020年ブッカー賞最終候補作。

著者等紹介

メンギステ,マアザ[メンギステ,マアザ] [Mengiste,Maaza]
1971年、エチオピアの首都アディスアベバ生まれ。7歳で単身渡米。2010年、Beneath the Lion’s Gaze(獅子の眼差しのもとで、未邦訳)で作家デビュー。ガーディアン紙により「現代アフリカ文学のベスト10」の一冊に選ばれている。2作目となる本書『影の王』は2020年のブッカー賞最終候補になり、歴史のスポットライトがあたらなかった女たちの戦争を語ったとして各紙誌で絶賛された。ニューヨーク在住

粟飯原文子[アイハラアヤコ]
法政大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

49
美しいエチオピア女性の肖像写真で始まり、終わる女神神話のような作品でした。豊かな大地を侵略するヨーロッパ人は、そのまま無垢な女性を蹂躙する男の暴力とリンクします。「歴史から消されることを拒んだ女性たち」。虐げられる者たちのそれでも立ち上がる力が、この小説の原動力です。著者の綿密な取材が何層にも重なり、この複雑な歴史の物語に太い流れを与えていますが、私は聖書を読んでいるような短い言葉に強く惹かれました。2023/07/28

ヘラジカ

44
長大にして複雑、更には重層的でもある歴史巨篇。物語を追うだけでも、非常に高度で野心溢れる試みが為されていることが分かる。複数の長篇小説の糸が太い綱に縒り合されているかのようだ。中核を担う四人(ヒルト、キダネ、アステル、エットレ)以外にも、大佐、料理人、愛人、両皇帝など、それぞれの人物たちが主人公足りえる存在感を放っている。表題が示す真の「主役」を描き切るためには、磨き抜かれた素材が必要だったのだろう。とても意義高く、読み応えのある作品だが、実験的な構成と抽象的な描写には疲弊した。2023/02/23

星落秋風五丈原

33
“影の王”(原題も同じ)というタイトルから想起されるのは、亡命中の皇帝に成り代わった男であり、彼の物語であるかのようだ。確かにそのような男性は出てくるが、最初から正体は明かされており、正直サスペンス要素も人物像の掘り下げも行われない。逆に掘り下げられるのは、影の王を守って戦った女性兵士二人と、彼女達とかかわりのある男性二人だ。彼等の心情がコロス=コーラスのように交錯して描かれる。実際に先の戦争でもエチオピアで戦った女性兵士はおり、物語に登場する銃のエピソードは著者の曾祖母に起因している。2023/04/04

いっこ

5
なかなか入っていけなかったが、中盤から読むのがやめられなくなった。エチオピアの過去の歴史にも、戦の指揮を執った皇后や女性がいたようだが、アステルやヒルト、フィフィ、そして「料理人」をはじめとするたくさんの女性たちの闘いには、歴史の一駒で終わらすことができないものがある。写真を撮るように指示する者、撮影者、被写体となる人々それぞれの内面が細やかに描かれ、「写真」の持つ意味についても考えさせられた。2023/04/08

belier

3
イタリアから侵略された20世紀前半のエチオピアが舞台。歴史小説と言えるのだろうが、叙事詩とか神話的と言いたくなる描写が多い。複数の登場人物の内面に入るため構成が複雑で、行動のパターンも掴みにくいため、よく理解できていない気になったのだが、文章の読ませる推進力が優れていて途中で投げ出す気にはならなかった。小説の最初と最後は物語の後日談で、そこはきれいにまとまっていて読後感はすっきり。ただそれで済ませてしまったら、この力作に申し訳ない気もする。女性が歴史から消されてきたことなど、多くを考えさせられる作品だ。2023/12/14

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