出版社内容情報
一九三五年、エチオピア。孤児になった少女ヒルトは、貴族のキダネとアステル夫妻の家で使用人として暮らすことになる。そんな中、ムッソリーニ率いるイタリア軍侵攻の足音が近づいてきて……。武器を手にして祖国を守った、知られざるエチオピアの女性兵士たちの物語
内容説明
1935年、エチオピア。孤児の少女ヒルトは、貴族のキダネとアステル夫妻の家で使用人になる。ムッソリーニ率いるイタリア軍のエチオピア侵攻の足音が近づくなか、キダネは皇帝ハイレ・セラシエの軍隊を指揮するが、皇帝は早々と亡命してしまう。希望を失ったエチオピアの兵士たちを鼓舞するため、皇帝にそっくりな男が皇帝のふりをする。彼の護衛についたヒルトは、自らも武器を手にして祖国エチオピアのために闘うことを選ぶが―。サルマン・ラシュディが「歴史を神話のレベルにまで抒情的に引き上げた素晴らしい小説」と評し、歴史のスポットライトがあたらなかった女たちの戦争を語ったとして絶賛されたエチオピア出身の作家マアザ・メンギステによる2020年ブッカー賞最終候補作。
著者等紹介
メンギステ,マアザ[メンギステ,マアザ] [Mengiste,Maaza]
1971年、エチオピアの首都アディスアベバ生まれ。7歳で単身渡米。2010年、Beneath the Lion’s Gaze(獅子の眼差しのもとで、未邦訳)で作家デビュー。ガーディアン紙により「現代アフリカ文学のベスト10」の一冊に選ばれている。2作目となる本書『影の王』は2020年のブッカー賞最終候補になり、歴史のスポットライトがあたらなかった女たちの戦争を語ったとして各紙誌で絶賛された。ニューヨーク在住
粟飯原文子[アイハラアヤコ]
法政大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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